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「ミラ・ハヅキ…って誰?」日本人が知らない“昭和スポ根アニメ”大ヒットの謎『アタックNo.1』だけじゃない異国イタリアのバレー少女に刺さった名作 

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弓削高志

弓削高志Takashi Yuge

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photograph byTakashi Yuge

posted2025/08/29 11:03

「ミラ・ハヅキ…って誰?」日本人が知らない“昭和スポ根アニメ”大ヒットの謎『アタックNo.1』だけじゃない異国イタリアのバレー少女に刺さった名作<Number Web> photograph by Takashi Yuge

イタリアのスポ根アニメ専門誌。表紙でひと際目立つセンターに『ミラ・エ・シロ』=『アタッカーYOU!』が配置されている(筆者私物)

 2025年の夏、イタリア女子バレー界は空前の大ブームに沸いている。

 国内リーグであるセリエAのレギュラーシーズン総観客数は昨季、前年比8%増で46万人を突破した。昨年11月下旬のミラノ対コネリアーノによる首位対決にはリーグ史上最多1万2626人が詰めかけた。日本代表セッター関菜々巳(当時コネリアーノ)が日本女子としてセリエA初優勝を成し遂げたプレーオフには、1試合平均4200人を超える観客が集まった。

 イタリア国内の女子バレー競技者登録数は28万人を超える。ほぼ倍の総人口を持つ日本の登録数25万2171人(2023年度日本バレーボール協会資料)を上回るのだから、いかに女子バレーが彼の国に浸透しているかがうかがえるだろう。

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 そのバレー人気定着の一端を担ったのが、ミラ・ハヅキであることに異論を唱える者は少ないはずだ。

 ミラ・エ・シロ♪……ドゥエ・クオーリ・ネッラ・パッラヴォーロ♪……

 男女を問わず、セリエAの試合会場では『ミラ・エ・シロ』オープニングテーマ曲が、アレーナの定番BGMとして今も口ずさまれている。

◆◆◆

 レポート後編では、元イタリア代表のレジェンドや関係者の証言をもとに『アタッカーYOU!』がなぜ異国の地で愛されたのか、その理由をもう少し深掘りしていく。昭和のスパルタ猛練習の様子が描かれた青春ストーリーを異国のバレー少女たちはどう受け止めていたのか?〈続きを読む〉

#2に続く
「練習のシーンは…まさに地獄だったわ!」なぜ“昭和スポ根アニメ”は異国で愛された? 伝説の女子バレー物語「日本人はみんなミラ・ハヅキの娘よ」

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