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あの“阪神ドラ1”の告白「結果を出してないのに使ってもらえる。それがしんどくて」伊藤隼太36歳が新人時代に感じた“厳しすぎるプロ野球のリアル” 

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谷川良介

谷川良介Ryosuke Tanikawa

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posted2025/08/28 17:00

あの“阪神ドラ1”の告白「結果を出してないのに使ってもらえる。それがしんどくて」伊藤隼太36歳が新人時代に感じた“厳しすぎるプロ野球のリアル”<Number Web> photograph by NumberWeb

現在はオイシックス新潟でコーチを務める元阪神の伊藤隼太

2年間一軍出場なし…伊藤に下された“戦力外通告”

 2015年シーズンから“代打”での起用が増えた。同年は打率.252で終えたが、代打起用時の打率.316はチームトップの数字だった。いろんな人に助言を求め、準備の仕方も見直した。しかし一方で、定位置の座は確保しきれなかった。

「(レギュラーを獲れなかった原因は)やっぱり安定感ですよね。バッティングだけでなく、守備でも。それを持続できるだけの体力、それに“メンタルの体力”も足りなかったと思います。悪い時にいかにリセットして次の日を迎えるか、そういう切り替えはすごく重要で。どちらかというと僕は一つひとつプレーに一喜一憂して、余計なことを考えてしまった。2、3試合調子が良くてもまだまだ、と思ってしまう自分もいた。140試合、毎日打席に立ち続ける野球選手はすごいんですよ」

 その後のシーズンでも勝負強い打撃は光り、甲子園には「51番」の応援グッズを手にするファンは増えた。2018年には初めてシーズン通して一軍に帯同し、キャリアハイの96試合に出場した。しかし、そこから2年間、伊藤に一軍での出番は訪れなかった。

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 2020年11月、練習を終えた伊藤に呼び出しがかかった。

「明日、ホテルに来てほしい」

 31歳。クリーンアップを任されるはずだった男に下された戦力外通告だった。

《後編に続く》

#2に続く
阪神ドラ1・伊藤隼太が受けた“戦力外通告”その後「あの感覚は“麻薬”ですよ(笑)」野球を諦めかけた伊藤を救った、ある“お笑い芸人”の言葉

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