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バックスから突然解雇もポジティブに。古巣復帰で描くキャリア終盤の青写真。
posted2025/08/22 09:00
7月21日、リラード(中)はブレイザーズの入団会見に臨んだ
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宮地陽子Yoko Miyaji
photograph by
Getty Images
災い転じて福となす。
デイミアン・リラードにとって、まさに、そんな3カ月だった。4月27日、プレイオフの試合中に左足アキレス腱を断裂。30代半ばという年齢を考えると、選手生命を左右しかねない大怪我だ。そして、7月頭には突然、所属していたミルウォーキー・バックスから、まだ2年残っていた契約を打ち切られた。
残りの契約金は支払われるとはいえ、大怪我を負ったベテランのスター選手を見捨てる非情な選択に、NBA中が驚いた。リラード自身も「驚いた。この世界の冷たい面を見た」と心情を明かしている。エースのヤニス・アデトクンボを引き留めるために本気の補強をする必要があったバックスが、サラリーキャップの規制のなかで考えた苦渋の選択だったことは理解できたのだが、それでも予想もしなかった出来事だった。
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