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「なぜ僕の投球は半分以上フォークなのか」DeNAブルペンを支える育成出身25歳・中川虎大の特異性「今季は頭を使って投げています」 

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石塚隆

石塚隆Takashi Ishizuka

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photograph byNaoya Sanuki

posted2025/08/11 11:02

「なぜ僕の投球は半分以上フォークなのか」DeNAブルペンを支える育成出身25歳・中川虎大の特異性「今季は頭を使って投げています」<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

あえてストレートよりも多くしているというフォークを軸にピッチングを組み立て、成長を見せている今季の中川虎大

「もともと真っすぐよりもフォークを多くしたいという希望があったので、自分としてはいい感じで投げられていますね」

3種のフォークを投げ分ける

 持っているのは3種のフォーク。ゾーンから低めに落ちる空振りを奪うフォークと、ゾーン内でカウントアップを狙うフォーク。そしてもう一つは、対左打者のときに外にスッと逃げるフォーク。これらを上手く組み合わせた上で、左右のゾーンを活用している。

「フォークはこれまで真ん中のラインに投げ込んでいたんですけど、今季は両サイドを意識して投げるようになりましたね。ただ右バッターに結構打たれているので、キャッチャーの方々に話を聞いたり、チームの右打者の人たちに意見を求めたりもしました。

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 打者によってはインコースが有効に使えるので、そこをフォークにしたり、その次は外フォークといったように真ん中のラインに頼らず両サイドを使えるようになったのは、成長した点かなって思うんです」

 ピッチングについて話をしているときの中川の目は、常に対戦バッターをイメージしているようだった。時に遠くに目線をやり、反芻するように言葉を紡ぐ。

「ただ空振りを取るのは、やっぱり真ん中のラインですよね。バッターの反応がいいですから。でも状況によっては、両サイドに投げてゾーン内を通れば空振りも取れますし、打っても内野ゴロになる確率が高くなります」

ついにブルペンに定着

 今季は開幕こそベンチに入っていたが、すぐに抹消され、5月9日に再昇格。以来、ブルペンに常駐し、今季のスタッツは21試合、3ホールド、防御率2.84(8月10日現在)。本人も言っていた通り右打者への被打率が高く、また連投すると失点してしまいがちといった課題は残るが、それでもブルペンにいなくてはならない選手になりつつあるのは間違いない。

 そんな中川を支えてくれる、心強い先輩がブルペンにいる——。

つづく

#2に続く
「打たれると…ちょっと慰めてくれます」DeNA中川虎大と2人の“頼れる先輩”森原康平・三嶋一輝のイイ関係「尊敬してますが、負けられない」

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#横浜DeNAベイスターズ
#中川虎大

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