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賛否両論の7回制とDH制だけでなく「リプレー検証も検討しています」日本高野連に改革の真意を聞く「高校野球に全然興味のない人を含めて…」 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2025/08/05 06:03

賛否両論の7回制とDH制だけでなく「リプレー検証も検討しています」日本高野連に改革の真意を聞く「高校野球に全然興味のない人を含めて…」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

DH制の導入に、7回制へのアンケート……日本高野連が推し進める改革の背景を直撃取材した

 2022年にMLBのナショナル・リーグがDH制を導入して以降、世界の野球界ではDH制への移行が加速している。さらには8月4日、日本のNPBセ・リーグも2027年からのDH制導入を発表した。

 井本事務局長への取材は高校野球のDH制導入発表前に実施したが、このように語っていた。

「六大学野球やMLB、NPBなど、実力が接近したチーム同士のリーグでは、DH制導入は現実的な課題になりますが、高校野球の場合、実力のあるチームと連合チームなど、大きな実力差があるチームが対戦します。ぎりぎり9人でやっているチームはDH制があっても使えません。こういうことも考えないといけない。もちろん、時代の趨勢として議論していく必要はありますが、高校野球ならではの事情は考慮すべきだと思います。

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 またリプレー検証についても話がありますが、現在も高校野球として導入すべきかどうか、検討をしている状況です。こうしたことも、今後議論を深めていくことになるでしょう」

「高校野球の伝統」と新たな課題への解決をどうするか

 日本高野連は長く「伝統を固守している」かのように思われてきたが、第1回で取り上げた新規格バットを含めて――今や次々と現れる課題に正対して取り組もうとしている。しかし一方で、1世紀以上も続いてきた「高校野球の歴史、伝統」を継承する使命もある。高校野球を愛してきた日本人の期待に応える責務もある。難しい舵取りを迫られているが、今後も注視していきたい。〈第1回からつづく〉

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