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ハマ街ダイアリーBACK NUMBER
藤浪晋太郎の「制球改善にDeNAのAIやメカニクスデータ班を徹底的に使う」…編成トップの評価は?「彼の影響力はバウアーと近いものがある」
text by

石塚隆Takashi Ishizuka
photograph byJIJI PRESS
posted2025/08/02 17:01
一軍での登板も近いと言われている藤浪晋太郎
2つの方向があると思っていて、まず1つは、今言ったようにうちが持っている武器を徹底的に使うことです。球速に関しては現状でまったく問題はないのですが、コマンド(制球力)については、うちのAIやメカニクスのデータ班を生かせると思っています。
2つ目は、彼が自身の感性を最大限に生かせることですね。例えば、これまで培ってきたものがあるのに、どこかでそれを押し込めていたり、発現できていない、表現できていない、なにか引っ掛かりがあるとするならば、それを解消する手助けをする。このチームは、感性をそのまま表現してもよい環境であることを認識してもらえたらなと考えています。
どちらにしても、藤浪選手にとって上手くいくことが重要なので、そこはスタッフと一緒に考えていってもらえればと。いずれにせよ、いろいろな価値観を受け入れる準備は出来ているというのが、我々にとって藤浪選手に対する一番の「押し」ポイントだったと思います。
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——そういった姿勢が「一番熱意を感じた」と藤浪選手が口にしたことの理由なのですね。
伝わってくれたのならば、嬉しいですね。
契約は早期に決着した
——オファーから契約まではどれぐらいの時間を要したのですか。
藤浪選手は短期間でしたね。交渉には1カ月もかかっていないと思います。
——7月26日のイースタン・リーグのロッテ戦(横須賀)でマウンドに立ちました。わずか5球でしたが、登板を見てどのような印象を受けましたか。

