「日韓企業の未払い問題を知っていたはず」バルサ戦中止騒動ウラ事情…スペイン人記者が指摘「以前はイニエスタの会社で首尾よかったのに」 

「これまではアンドレス・イニエスタのイベント会社『NSN（Never Say Never）』が引き受け、首尾よく取り行っていた。ところが、今回のアジアツアーはD-Drive社が請け負うことになり、関係者の間では驚いている人もいた。

　そしてこの騒動が持ち上がった時、彼らは日本のプロモーターを非難し、責任を彼らだけに負わせようとしていた。最終的に楽天がバルサに直接入金したことで解決を見たものの、率直に言って喜劇を見ているようだった。まあ近年のバルサではコメディが頻繁に起きているから、慣れたものではあるけれども。いずれにせよ、なぜ信頼できないプロモーターを新たに起用したのかは、わからない。茶番劇に付き合わされた選手たちが、かわいそうだ」

以前はイニエスタのイベント会社を通じて開催されていたという　©Takuya Sugiyama

　今夏のバルセロナの騒動は、スペインでも報じられ、教訓をもたらした。まずなにより、イベントを共に実行するプロモーターやスポンサーなどの会社は、その実態をしかと確認すべきこと。ヤスダのような相手には、より厳格な審査をすべきだった。

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　それから、何か起きた時のために保険に入っておくなど、財務的なゆとりを確保すべきだった。今回はバルセロナとのつながりの強い楽天によって、結果的にことなきを得たが、タイトなフットボールカレンダーでは延期も難しいため、資金で解決するほかない。さもなければ、キャンセルされ、多くのファンを悲しませることになる。

ヤスダはスペインでどのように捉えられているのか

　結果的に、バルセロナのアジアツアーは予定通りに行われる運びとなり、彼らは神戸、ソウル、テグと親善試合を行う。新加入のマーカス・ラッシュフォードや18歳になったばかりのスーパースター、ラミン・ヤマルらの妙技により、バルセロナのイメージが上がればいいと思う。

　興行のパートナーすらまともに選べない、カオスなクラブとしてではなく……。

　さて今回の騒動の根本となったヤスダは、スペインでどのように捉えられているのか。興味深いのは久保建英が所属するレアル・ソシエダとの関係性である。〈つづく〉