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「じつは久保建英在籍ソシエダとは…」ヤスダグループの“評判ガタ落ち”バルサ遠征騒動は茶番「株を上げたのは楽天だ」スペイン人記者ズバリ

posted2025/07/28 17:02

 
「じつは久保建英在籍ソシエダとは…」ヤスダグループの“評判ガタ落ち”バルサ遠征騒動は茶番「株を上げたのは楽天だ」スペイン人記者ズバリ<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

25日に行われたレアル・ソシエダvs横浜FCでの久保建英。ソシエダの胸スポンサーには「YASUDA」の文字がなかった

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ホルヘ・カストロ・ピコンJorge Castro Picon / Relevo

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突然の中止通告から一転、開催となったバルサの日本遠征。スペイン人記者が見た騒動の裏事情、そして日本・韓国企業側への率直な印象とは。〈NumberWebレポート/翻訳:井川洋一。全2回の2回目。第1回からつづく〉

スペインでも“ヤスダの会社実態はほぼ未知”

 この記事が公開されている頃には、すでにFCバルセロナとヴィッセル神戸のチャリティーマッチが終わっていることだろう(※訳者注:ヴィッセル神戸クラブ30周年記念チャリティーマッチは、バルセロナが3-1で神戸を下して終了。得点者:宮代大聖[神戸]、エリック・ガルシア、ルーニー・バルドグジ、ペドロ・フェルナンデス・サルミエント[バルセロナ])。

 とはいえ、そこに至るまでの茶番劇により、関わった会社のいくつかの評判は地に落ちたはずだ。

 なかでも韓国の『D-Drive』社から、費用の未払いを非難された日本側のプロモーター、『ヤスダ・グループ(以下ヤスダ)』は今後、様々な対応に追われることだろう。[YASUDA]の名前とロゴは、スペインのラ・リーガやフランスのリーグ・アンを見ている人なら、馴染みのあるものだろう。同社は2023年からレアル・ソシエダ、2024年からスタッド・ランス(今季からリーグ・ドゥ)のメインスポンサーとなり、それぞれのシャツの胸にロゴがプリントされている。ソシエダには日本代表の久保建英、スタッド・ランスには伊東純也と中村敬斗、関根大輝が在籍している。

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 ソシエダとヤスダは、年間500万ユーロ(約8億6850万円)超の契約を結んでいると見られ、ユニフォームの前面にロゴを載せるだけでなく、日本での興行や広告イベントなども契約条項に含まれているという。

 ただし会社の実態は、ほとんど知られておらず、同社の公式サイトには、「子供が夢を持つきっかけを創出する」というミッションが掲げられ、事業内容はイベント事業とアカデミー事業と明記されている。ほとんどの場合、スポンサー企業はフットボール以外の事業──カーメイカー、保険会社、IT企業など──をしているもので、広告予算でクラブをサポートするものだが、ヤスダグループは支援しているクラブとの事業を本業としているようだ。

じつはソシエダ、バスク地方で同社の評判は…

 いずれにせよ、今回の件──D-Drive社への費用の支払いを怠ったうえ、虚偽の主張を繰り返していたとされる──により、ヤスダの信頼は失われ、欧州でも疑いを持たれることになるだろう。

 ただし、ソシエダのジョキン・アペリバイ会長はそうした疑念を否定した。

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