大谷翔平の舞台裏:ドジャース異聞BACK NUMBER
大谷翔平のオールスター舞台裏に“ある変化”「家族と一緒もそうですし…」真美子夫人とのレッドカーペットに新要素、新人投手は「ショウヘイに挨拶しないと」
text by

斎藤庸裕Nobuhiro Saito
photograph byGetty Images
posted2025/07/19 11:00

オールスターのレッドカーペットショーに登場した大谷翔平と真美子夫人
初球宴の新人投手「ショウヘイに挨拶しないとって…」
今や、若手選手から羨望のまなざしで見られるほどの憧れの存在にもなっている。デビューからわずか5登板で異例のオールスター選手に抜てきされたブルワーズのジェイコブ・ミジオロウスキー投手(23)は大谷と念願のあいさつを交わし、その時のことをうれしそうに振り返った。
「素晴らしかったよ。(ドジャースの左腕クレイトン・)カーショーと話していたら(近くに)ショウヘイがいて、これは握手して挨拶しないとって思って。ずっと憧れてきた、若い頃から見てきたような選手と会えるのは、いつだって楽しい」
ちょうど1週間前、23歳の右腕はドジャース戦に先発し、大谷と対戦。第1打席で本塁打を打たれたが、第2打席では空振り三振を奪った。「実はまだ信じられないんだ。自分が彼を三振に取ったなんて、本当に夢みたいだよ」と振り返りながら、あどけない笑顔を見せる姿は、まるでスター選手に憧れを抱く野球少年のようだった。
立場の変化を、大谷自身はどう感じている?
ADVERTISEMENT
大谷自身も、立場の変化を理解している。5度目の球宴出場に向け、「逆に自分が若いプレーヤーとして今まではプレーしてたので。そういう自分より下の世代のプレーも、すごく刺激を受けるので、そこを見るのもまた楽しみかなと思います」と語った。
初出場だった21年以来、参戦を見合わせているホームランダービーは、ベンチで同僚の山本由伸投手(26)と観戦。ナショナルズで急成長を遂げるジェームズ・ウッド外野手(22)ら強打者のパワーあふれる打球をベンチで見上げ、生きのいい若手選手のパフォーマンスを楽しむ側に回っていた。