「しょうがない。全女は終わりだ！」ついに明かされる“倒産の真実”…堀田祐美子が会社に渡した1000万円、その1週間後に「1000万貸して」 

「しょうがない。全女は終わりだ！」倒産前日の真実

――これ、たった1日の出来事ですよね。

堀田　そうだよ。袋は社長に渡したのかな。会長室に持っていって、「ありがとう。この1000万でどうにかする」って言われて、担保として、マンションの一室の権利書のようなものを「これを相手の方に渡しておいてください」って渡されたの。そこで、すべてが終わりました。と思ったら、その1週間後ぐらいにまた呼ばれたの。

――嫌な予感しかしない。

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堀田　でしょ（笑）。それが倒産の記事が出る前日で、その日は会長室に4人全員がそろってた。「1000万を貸してほしい。お願いします！」って、みんなが頭を下げたの。「1000万がないと倒産する。（午後）3時になったら、もうダメだ。不渡りが出て（全女は）終わる」って会長から言われたんだけど、私はこう言った。「前の1000万って、その人がどういう気持ちで貯めたかわかりますか？　私たちと同じように、体を張ってるんですよ。だから、もう簡単には頼めない。私は全女に残ってほしい。大好きだった。いまでも大好きです。けど、無理です」って。そこで初めて思ったの、もう全女を助けられないって。

――……。

1997年10月21日、全女の倒産を発表した松永高司会長（左）。右には植田信治コミッショナーと今井良晴リングアナ　©東京スポーツ新聞社

堀田　そしたら、事務所の上から氏家（清春リングアナウンサー）さんがダダダッと下りてきて、「会長、もう3時になります！　どうしますか？」って言ったら、全員が「お願いします！」って、深く私に頭を下げたまま。「なんで私なんだよ。なんで……」って思いながら、下を向いたままで「無理です！」って泣きながら突っぱねた。そしたら、会長が「わかった！　しょうがない。終わりだ。全女は終わりだ！　いいな。国坊（国松）、俊坊（俊国）、健坊（健司）。俺たちは、やることはやった。だから、しょうがない！」って言って、「氏家、いいぞ。（銀行に）言ってこい」って伝えて、そこで2度目の不渡りが決定した。次の日に、「全女倒産」の記事が新聞に出た。

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