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「しょうがない。全女は終わりだ！」ついに明かされる“倒産の真実”…堀田祐美子が会社に渡した1000万円、その1週間後に「1000万貸して」

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伊藤雅奈子Kanako Ito

PROFILE

photograph byL)東京スポーツ新聞社、R)Shiro Miyake

posted2025/07/31 11:04

当時選手会長だった堀田祐美子が、全女倒産の日の真実を明かす（インタビュー第2回）

“1000万円”のほかにもあった「余罪」

――堀田選手は、倒産決定の瞬間にいた唯一の現役なんですね。

堀田　そうだよ。これ、すごいでしょ？　でさ、よくよく調べたら、1000万円と引き換えにもらったマンションの一室っていうのもめちゃくちゃ滞納してて、「堀田さん、これを持ってたら逆にすごいお金かかりますよ」とか言われちゃって、紙きれ以下だった（笑）。それを会長に言ったら、「あー、管理費とか払ってなかったもんな」で終わったからね。そういう会社なわけよ。腹立つとかさ、もうそういう次元を超えちゃってる。そういう人たちが全日本女子プロレスっていうものを作りあげた親だからさ、そういう環境で育った子どももやっぱり何かがおかしいよねっていう。

――早かれ遅かれ全女は倒産したと思いますが、2度目の1000万円を断ったことを当時は後悔しましたか？

堀田　してない（きっぱり）。だって、戻ってこないもん。むしろ、（最初の）1000万を貸さなきゃよかったって思ったよね。全女への気持ちが遠のいたというか。友達が貸してくれたお金を水の泡にしてしまったあの人たちは、選手のことを考えてないし、商品として扱ったんだなって。それでも私たちは心で闘ってたけど、会社と感覚の差があったんだなっていうのがその場でわかったから、悲しかったし、ショックだった。そこで、完全に見切りをつけた。

――高すぎる授業料がかかりましたけど、そこでは冷静に判断できてよかったですね。

堀田　そうだね。私ってほんとは気が弱くて、流されることがすごく多くて、だから心が強くなりたくてプロレスラーになったのね。それでも、どこかでまだ流されちゃう自分がいたんだけど、あのときにきっぱり断れたことでまた強くなれたかもしれない。それ以前にもね、国ちゃんから投資を持ちかけられて失敗してたんで、やっと踏んぎりをつけたなって。

――えっ、ちょっと待ってください。1000万円の以前に“余罪”があるんですか!?

堀田　うん。500万ぐらい？　いや、もっとかなぁ。団体対抗戦時代に貯めたお金が、一気になくなったんだよ。

◆

続く最終回では、松永一族の“ほかにもあったカネ問題”が明かされる。そのとき、堀田は何を感じていたか？《インタビュー第3回に続く》

#3に続く

「松永一族は最悪で最低だったけど…」選手会長だった堀田祐美子がすべて激白“全女のカネ”問題…今年プロレス40周年で“現役を続ける理由”