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「ヘルメット破壊で場内騒然」フルイニング出場中の阪神・金本知憲に頭部死球…巨人・木佐貫洋に“鉄人”が放った仰天の一言「次にオレと対戦する時は…」 

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佐藤春佳

佐藤春佳Haruka Sato

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posted2025/07/01 11:03

「ヘルメット破壊で場内騒然」フルイニング出場中の阪神・金本知憲に頭部死球…巨人・木佐貫洋に“鉄人”が放った仰天の一言「次にオレと対戦する時は…」<Number Web> photograph by KYODO

阪神・金本に頭部死球を投じてしまい顔面蒼白のままマウンドを降りる巨人・木佐貫(左)

 どん底まで落ち、気持ちを吐き出したことで、イップスのような状態は少しずつ良くなっていった。

「特効薬というわけではなかったですが、そこからじわじわと良くなっていきました。今はきついけれど、大学の4年間ももの凄くきつかったよな、と思い返して、だから必ず何とかなる、と自分で良い方向にメンタルを持っていくことができた。自分で自分のケツを叩くじゃないですけど、そういう感覚で少しずつ立て直すことができました」

「自由獲得枠」衝撃のトレード

 2009年12月4日、衝撃的なニュースが発表される。高木康成との交換トレードでオリックス・バファローズへの移籍が決まったのだ。トレード自体は珍しいことではないが、自由獲得枠で巨人に入団した選手の移籍は当時、異例のことだった。

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 しかし、実はこのトレードには“前段階”があった。同年のシーズン終了時に、木佐貫さんは当時の清武英利・球団代表に呼び出されていた。シーズンを通じてほぼ二軍暮らしだった右腕へ、減額制限を超える年俸が提示されたのだ。

「年俸についての異論はありませんでした。ただ、給料が半分ということはもうほぼ、クビということだな、と悟ったんです。来年ジャイアンツに居てももう、後がない。だからそのとき、勇気を出して言いました。『清武さん、もしよろしければ、他の球団から木佐貫を、というお声があったら、トレードを検討していただけませんか』って」

 怒鳴られることも覚悟していた。なにしろこの年、一軍で残したのは先発わずか1試合で3回途中KO、防御率10.13という数字だけだったからだ。しかし、清武代表からは意外な答えが返ってきた。〈つづく〉

#3に続く
「木佐貫くん、トレードです」巨人の新人王右腕がなぜ? 電撃移籍の舞台裏…オリックス→日本ハムでは大谷翔平と“同期”に「今は僕が助けられて…」
この連載の一覧を見る(#1〜4)

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