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「モリタの愛娘を仲良し得点王が抱き上げて」「愛称は“ツバサ”だ」日本代表MFがポルトガル名門で愛され2冠に貢献…守田英正の来季去就は? 

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フランシスコ・セベ

フランシスコ・セベ Francisco Sebe(O Jogo)

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photograph byMasashi Hara/Getty Images

posted2025/06/21 17:01

「モリタの愛娘を仲良し得点王が抱き上げて」「愛称は“ツバサ”だ」日本代表MFがポルトガル名門で愛され2冠に貢献…守田英正の来季去就は?<Number Web> photograph by Masashi Hara/Getty Images

2024年アジア杯でゴールを決めた後の守田英正。じつはこのパフォーマンスはスポルティングで仲良しの同僚FWに向けられたものだった

 ルベン・アモリム前々監督のもと、スポルティングはリーグ開幕戦から11連勝を遂げ、この間に守田は2得点と2アシストを記録。11節の強豪ブラガとのアウェー戦では、2点をリードされた後半途中に投入され、2分後に1点を返して反撃の狼煙を上げると、終盤にはコンラッド・ハーダーの逆転ゴールをお膳立てしている。

 チャンピオンズリーグのグループフェーズでは4節まで3勝1分。4節にはホームでマンチェスター・シティを相手に4-1の完勝を収めたが、守田は開始4分に低い位置でフィル・フォデンにボールを奪われ、そのまま左足でシュートを決められて先制を許した。しかしそのプレーを引きずることなく、75分までプレーしてチームの逆転に貢献している。

「自分のパフォーマンスを振り返る必要があります」とシティ戦後に守田は語った。

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「あの時はバックパスすべきでした。(シティのような)ビッグクラブは、あのようなミスを得点に繋げることができる。普段から、それは理解しているし、注意しているのですが」

マンCに勝利しても「自分が一番良くなかった」

 自分に厳しい日本代表MFは、自戒の念を込めてこう続けた。

「今日の試合では、両チームを通じて、自分が一番良くなかったと思う。本当にそう感じています。(シティに勝利して)嬉しくないわけではないですけど」

 翌12月に入ると、怪我に襲われ始めた。責任感の強さからか、復帰を早めた感があり、何度か筋肉系の負傷が再発し、以降は断続的に戦列を離れている。今シーズン、守田がメンバー外となった公式戦は18試合。11月にマンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれたアモリム監督の後任ジョアオ・ペレイラは、不振によりひと月半で解任され、その後を引き継いだルイ・ボルジェス監督のもとでチームは復調した。

 クラブがヴィトーリアSCに違約金を支払って迎えた新監督は、守田に頼れない時、センターバックのゼノ・デバストを中盤に上げて対応。終盤戦に優勝を決めた最終節を含め、彼と守田が先発する機会もあった。

仲良しのエースFWがモリタの愛娘を…

 2024-25シーズン、守田は全公式戦で35試合(2021分)に出場し、2得点と3アシスト(すべて国内リーグで)を記録した。戦列を離れている時は、その穏やかな存在感と知的なアドバイスでチームを陰で支えた。チームメイトとも良好な関係を築き、なかでもオランダ出身のジェレミア・サンジュスト、デンマーク代表ユルマン、そしてスウェーデン代表ビクトル・ギェケーレスと仲が良い。

【次ページ】 怪我がちでも安定したプレー、来季去就は?

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