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「このまま中谷潤人と戦えば井上尚弥が有利」名王者・長谷川穂積が断言…いったいなぜ?「中谷は研究される」「ただ、井上にも“試練”がある」 

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渋谷淳

渋谷淳Jun Shibuya

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2025/06/13 18:01

「このまま中谷潤人と戦えば井上尚弥が有利」名王者・長谷川穂積が断言…いったいなぜ?「中谷は研究される」「ただ、井上にも“試練”がある」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

井上尚弥とのメガマッチを見据える中谷潤人

「井上選手が有利」も…カギを握る“9月の試合”

 中谷は今回の統一戦を終え、バンタム級王座を返上し、満を持してスーパーバンタム級に進出しようとしている。井上戦までに1、2試合をはさむとして、いずれも打倒井上にフォーカスした「前哨戦」として試合に臨むことができるだろう。

 対する井上は中谷とはタイプの異なる選手との2試合を短期間でこなさなければならない。モンスターの力をもってしても、決して簡単なことではない、というのが長谷川さんの見立てだ。

「僕は井上選手がこのまま中谷選手と試合をするなら、井上選手が有利だと思っています。ところがその前にハードな2試合が待っているわけです。だからまずは9月に予定されているアフマダリエフとの試合が大きなカギになりますね」

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 来年5月に日本人頂上対決が実現するとすれば、Xデーまで1年を切ったということになる。今後は両選手の一挙手一投足から目が離せなくなったと言えそうだ。

3回目へ続く>

#3に続く
長谷川穂積の直言「那須川天心はもう世界戦をしたほうがいい」“パンチ力がない”発言にも独自見解「どちらかといえば僕も同じタイプだった」
この連載の一覧を見る(#1〜3)

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