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「ユウキとタツの違いを分かってもらいたかった」大塚達宣が初めてのセリエAと石川祐希との違いを語る「ミラノでは自分を出すことができた」
posted2025/06/07 11:02
人気動画シリーズ「Numberバレーボールナイト」でセリエAミラノでプレーする大塚逹宣がその胸中を語った
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藤森三奈(Number編集部)Mina Fujimori
ユウキ・イシカワを引き継ぐ期待を感じた?
福澤 お帰り!
大塚 帰ってきました!
福澤 セリエAの長いシーズン、きつかったと思いますが、疲労の具合はいかがですか。
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大塚 バレーのモチベーションは今も高く、帰国してもすぐに代表のことを考えたりしていて、あまり休みたいと思いませんでした。すぐにでもバレーがしたくて、ウズウズしています。
福澤 去年の秋からミラノでプレーしたわけですが、ミラノといえば、世界のユウキ・イシカワが引っ張ってきたチームで、彼と入れ替えで大塚選手が入り、「また新しい日本の侍が来た」と思われたと思います。石川祐希選手の残像、引き継がれる期待感のようなものは感じましたか。
大塚 正直、それについては行く前から考えていました。チームとしては日本人選手が続くので、比べられることがあるのかなと。でも、そこは考えないようにしました。自分は石川選手とはバレーにおいても、人柄、性格においても全く違う。なので、“大塚達宣”をまた一からチームに愛してもらえたらと思いました。そうしたら、その通りになって。応援団の方たちからもすごくかわいがってもらいました。
自分らしさを出していくことを、このシーズンを通して大事にしたいと決めていたんです。もちろん、石川選手がイタリアでプレーし、築いてくれたものは、残っています。石川選手が昨シーズンまでミラノにいてくれたおかげで、やりやすい部分もありました。でも僕は、「ユウキはこういうやつだけど、タツはこういうやつだな」という違いを分かってもらいたかった。一番よかったのは、自分らしさを出せたことです。
キャプテンからの一言「考えすぎじゃない?」
福澤 当然結果を求められるシビアな世界で、パーソナルな部分を見せるだけでなく、自分のプレースタイルも見せていかないといけない。そんな中、序盤怪我があり、先発で出ることより後発で出る時期が続きました。年明け1月下旬のピアチェンツァ戦でMVPを獲ったあたりから結果を出せるようになりましたが、ターニングポイントとなった試合はありましたか。

