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サントリー退団の大宅真樹が、その胸中を告白…目指すセッター像とは?「(日本代表では)関田さんを超えなければいけない」

posted2025/05/30 17:00

 
サントリー退団の大宅真樹が、その胸中を告白…目指すセッター像とは?「(日本代表では)関田さんを超えなければいけない」<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

人気動画シリーズ「Numberバレーボールナイト」でサントリーサンバイザーズ大阪を退団するセッター・大宅真樹がその胸中と日本代表への思いを語った

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藤森三奈(Number編集部)

藤森三奈(Number編集部)Mina Fujimori

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Yuki Suenaga

 サントリーサンバーズ大阪で7シーズンプレーし、セッターとしてチームをSVリーグ初代王者に導いた大宅真樹選手が、動画コンテンツNumberバレーボールナイトに登場です。ムセルスキー、高橋藍、アライン、そして小野寺太志など、スパイクを託せる選手がたくさんいるチームで、どんなトスワークを心がけてきたのか。サントリーサンバーズ大阪を離れる直前に福澤達哉さんが話を聞きました。

「スパイカーに輝かせてもらっている」

福澤 これまで、“セッター大宅”はどんな選手なのか、聞いたことがなかったので、今日はいろいろ聞かせてください。非常にタレントが揃っているサントリーサンバーズ大阪に、今季は高橋藍選手も加入して、さらに層が厚くなり、攻撃力が上がった。そういう選手が増えれば増えるほど、セッターという仕事は重要で大変なポジションになると思います。彼らと一緒にゲームを組み立てていく難しさはありましたか。

大宅 セッターとしてのスキルはまだまだで、スパイカーに輝かせてもらっている状況です。そして、認めたくないですけど、ムセルスキーありきのトスワークになっていると思っています。彼には、チームメイトとして7シーズン一緒にやってきた信頼感、コンビネーションがあります。あのような選手がひとりいるだけでうまくいってしまうことが多少なりともある。見る人も、ムセルスキー選手に注目するのが自然なことだと思います。なので、ムセルスキー選手をいかにうまく使うかを、この2~3シーズン意識してやるようにしていました。

 SVリーグになってからは、余裕が出てきて、どうやったらムセルスキー選手をノーマークで打たせられるか、考えられるようになりました。いろんなトスワークを身に付けながら成長できたシーズンでした。僕らを相手にするチームは、サーブで攻めてくるので、完璧なパスは少ないんですけど、それでも質のいいパスを返し続けてくれた、藤中颯志、高橋藍。そして一番は、アラインがレセプションで大崩れしなかったのが、かなり大きかった。全員の努力で、僕の好きなバレーボールのトスワークをさせてもらいました。

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福澤 私は、大宅選手のことを入団してからずっと見てきました。代表でも一緒にやらせてもらったこともありましたが、今言っていたポイントはまさにその通りですよね。セッターはジレンマがあると思います。自分がコントロールしたいと思っても、流れをつかむために(他の選手に)頼らないとならない。ムセルスキーという大エースがいると、頼りたくて仕方がないと思う。実際、若い時には、バタバタすると、とりあえずムセルスキーに上げて落ち着こうというトスワークでした。それが、今季の活躍を見ていると、頼るべきポイントの割り切りがはっきりしていると感じました。それを使って、相手を出し抜くトスワークに、俺が点数取るぜ、という欲が見えます。ようやく出てきましたね。

大宅 フフフ。

目指すセッター像とは?

福澤 大宅選手は謙虚に行き過ぎるところがある。会話の中でも「周りに感謝」というのが最初に出てくるし。それはキャラクターとしてありつつも、コート上ではそういう欲が見えてきたところに成長を感じます。頼もしい。大宅選手が目指すセッター像はありますか。

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