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「トレード放出される候補」から鈴木誠也の評価激変…なぜ大活躍? カブス監督が明かした“後悔”「私の責任だ…セイヤに誓った」7歳下に“最強の同僚”も

posted2025/06/07 06:00

 
「トレード放出される候補」から鈴木誠也の評価激変…なぜ大活躍? カブス監督が明かした“後悔”「私の責任だ…セイヤに誓った」7歳下に“最強の同僚”も<Number Web> photograph by Getty Images

今季、メジャートップ打者級の活躍を見せているカブス・鈴木誠也

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水次祥子

水次祥子Shoko Mizutsugi

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Getty Images

 メジャーで最も過小評価されている男。

 そう呼ばれていた鈴木誠也が、遂に脚光を浴び始めた。

「メジャートップ選手と同レベル」

 5月27日のロッキーズ戦では3回1死満塁で先制の適時打を放ちメジャーいちばん乗りで今季50打点に到達。MLB公式データによると、打点が公式記録となった1920年以降、出場51試合目で50打点に到達した選手はカブスの球団史上では鈴木でわずか9人目だという。5月19日から25日の週には6試合で打率.480、3本塁打、4二塁打、10打点、9得点、OPS1.552と爆発的に打ち続け、2022年4月以来となるメジャー2度目の週間MVPに選出された。これまで日本人選手では同学年のドジャース大谷翔平の陰に隠れがちだったが、その活躍ぶりにスポットライトが当たることが増えてきた。

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 MLBは公式SNSで「今日もまた、セイヤ・スズキが打点を挙げた」と映像とともに紹介し、米専門テレビ局MLBネットワークやFOXスポーツでも鈴木がフィーチャー。米スポーツメディア「ジ・アスレチック」の名物記者ケン・ローゼンタール氏は5月27日配信のポッドキャストで「セイヤ・スズキはほとんど話題に上がらないし、チームには他にスター選手や注目の選手もいるが、今、カブスの攻撃を引っ張り続けているのは彼だ」と指摘した。

 米専門メディア「ヘビー・スポーツ」は「セイヤ・スズキは控えめで静かで目立たない存在であり続けていたが、今季はその打撃力を1段階上のレベルに引き上げた。メジャートップのスター選手たちと肩を並べるレベルの働きを続け、チームが今季メジャー屈指の攻撃力を誇っているのも彼の存在が大きい」と評した。米メディアの中には鈴木を「ハードコンタクトの匠」「クラッチ・スラッガー」といった称号を付けて論じるものもある。

何が変わった? “衝撃のデータ”

 昨季までと今季の鈴木、一体どこが違うのか。

【次ページ】 開幕前は「トレード」の話も…

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