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「トレード放出される候補」から鈴木誠也の評価激変…なぜ大活躍? カブス監督が明かした“後悔”「私の責任だ…セイヤに誓った」7歳下に“最強の同僚”も 

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水次祥子

水次祥子Shoko Mizutsugi

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posted2025/06/07 06:00

「トレード放出される候補」から鈴木誠也の評価激変…なぜ大活躍? カブス監督が明かした“後悔”「私の責任だ…セイヤに誓った」7歳下に“最強の同僚”も<Number Web> photograph by Getty Images

今季、メジャートップ打者級の活躍を見せているカブス・鈴木誠也

「トレーニングだったりとか、毎年変えていっていますし、もちろん年齢も上がっていく中で、ケガをしない体作りをしていく中で、いろんなことに取り組んでいるので、そういったものが徐々に形として表れるというのはすごくうれしいですし。データもいろいろチェックしながらやっていますけど、いろいろなデータが上がっていっている部分があるので、やってきたことが間違っていないのかなとは思っています」

 しかしこれほどレベルを上げるとは、開幕前は誰が予想しただろう。

 カブスは昨オフ、23年ア・リーグ打点王で3年連続オールスターに選出されたカイル・タッカーをアストロズからトレードで獲得しており、鈴木とは右翼のポジションがかぶる上にタッカーはゴールドグラブ賞受賞経験もあることから、鈴木をどう起用するのかという難題が浮上していた。球団はほぼDH固定で起用する方針を打ち出したが、鈴木は外野でのプレーを希望。そのためオフの間は鈴木のトレード話が絶えず、実際に昨年12月のウインターミーティングの際には、鈴木の代理人ジョエル・ウルフ氏が「球団から契約に盛り込まれているトレード拒否条項を解除できるかという打診があった」と明かしていた。

監督の後悔「セイヤともっと会話を…」

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 しかしその陰で、チーム内の状況には良い変化もあった。

 1つは、カブスで就任2年目のカウンセル監督の鈴木に対する接し方だ。現役時代に内野手として5球団で16年間プレーし、監督としてはカブスに移籍する前年までブルワーズで9年間指揮してきたカウンセル監督はこれまで日本人選手とチームメートだったことも監督として関わったこともほとんどなく、昨季は接し方に多少の戸惑いがあったようだ。だが今年2月、ジ・アスレチックのインタビューでこう語っている。

【次ページ】 あのPCAと仲良し…イタズラも

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