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好記録で日本インカレ制覇でも「僕は“準エース”くらいでいい」超ルーキーたちだけじゃない…早稲田の次世代エース・山口竣平“異色の存在感”

posted2026/05/10 06:03

 
好記録で日本インカレ制覇でも「僕は“準エース”くらいでいい」超ルーキーたちだけじゃない…早稲田の次世代エース・山口竣平“異色の存在感”<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

4月に行われた日本インカレ1万mで優勝した早大3年の山口竣平。ルーキーたちの活躍に注目が集まるが、上級生たちの実力も確かだ

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和田悟志

和田悟志Satoshi Wada

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Yuki Suenaga

 今季の大学長距離界の話題を独占しそうなほど、早稲田が勢いに乗っている。

 3月の東京マラソンでは“山の名探偵”こと工藤慎作が快走し、ロサンゼルス五輪代表選考会MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の出場権を獲得。

 4月には世代トップを走る増子陽太、新妻遼己、本田桜二郎の3人が入学し、東京六大学陸上では本田が1500mで、新妻が5000mで、それぞれ優勝を果たした。4月11日の金栗記念では増子が5000mで13分22秒87のU 20日本新記録を樹立(さらに5月には13分20秒35まで記録を伸ばした)。スーパールーキーに負けじと、2年の鈴木琉胤は増子に先着し13分20秒64の自己記録を打ち立てた。

今年は「準エースぐらいでいい」

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 そして、4月24日に平塚で行われた日本インカレ1万mでは、3年の山口竣平が27分59秒47の好記録をマークして学生日本一に輝いた。

「正直、早稲田のエースというよりかは、準エースぐらいでいいかなと僕は思っています。今年は慎作さん、駅伝主将の小平(敦之)さんに目立ってほしいなと思っています」

 レース後の囲み取材でこう口にしたように、“早稲田の準エース”を自称する選手が成し遂げた快挙だった。

 このレースでは、山口と同期の吉倉ナヤブ直希選手も28分13秒07の自己ベストで3位に入っている。これまでチーム内では他の学年ほど話題を提供することがなかったが、この大会では早稲田の3年生世代が存在感を示した。各学年に注目選手がいるのも、今季の早稲田の大きな特長だろう。

 学生トップランナーの証とされる27分台の記録もさることながら、そのレース内容も、今季の山口の強さを証明するものだった。

 今年の日本インカレは9月に開催予定だが、1万mだけは暑熱対策の一環として4月の日本学生陸上競技個人選手権と併催された。この時期はレースが立て込んでいる上に、5月4日に全日本大学駅伝関東地区選考会を控えていることもあって出場者が8人と少人数だった。

 それでも、順天堂大の吉岡大翔、山本悠や創価大の小池莉希、筑波大の川﨑颯といった今年の箱根駅伝を沸かせた選手が出場し、気象条件に恵まれたこともあってハイレベルなレースが展開された。

【次ページ】 予想外の「独走レース」の結末は?

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