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「ドジャースは何度も警告を無視した」佐々木朗希が故障者リストに…既報で感じた日米メディア“報道文化の違い”は?「1年目のアップダウンは当然」 

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一野洋

一野洋Hiroshi Ichino

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posted2025/05/20 06:01

「ドジャースは何度も警告を無視した」佐々木朗希が故障者リストに…既報で感じた日米メディア“報道文化の違い”は?「1年目のアップダウンは当然」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

5月9日(日本時間10日)のダイヤモンドバックス戦での先発を最後に負傷者リスト入りが発表されたドジャースの佐々木朗希

 最速160キロ超のフォーシームと鋭いスプリットを武器に、佐々木は昨オフのポスティング市場で脚光を浴びた。

『ロサンゼルス・タイムズ』(1月23日付)によれば、10代の頃にトミー・ジョン手術を勧められるほどの肘の不安を抱えており、「2年後の健康は保証できない」と考え、契約制限のある23歳の時点にもかかわらず、ポスティングを決断。「万全のうちに、世界最高峰で投げたい」という強い覚悟があったという。

 最終的にドジャースが争奪戦を制し、彼は即ローテーション入り。大谷翔平、山本由伸と並ぶ存在として、球団内外から即戦力としての期待が寄せられていた。

安定感を欠いたここまでの登板内容

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 しかし、ここまでの道のりは厳しかった。8度の先発で1勝1敗、防御率4.72。34回1/3を投げながらも、1試合あたりのイニング数は5回未満とスタミナ面でも課題を残す。与四球22、奪三振24と四球と三振が拮抗しており、内容的にも安定感に欠ける。

 フォーシームは特に問題視されている。日本では100マイル(約161キロ)超を記録していた球速も、今季は開幕戦を最後にそこまで届かず、平均96マイル、最近2試合は94マイル台にまで落ちた。さらに空振り率は10.1%と、メジャー平均(21.3%)の半分以下にとどまっている。

 ロバーツ監督は、「今になってみれば、肩の違和感をかばった結果、フォームが崩れていたのは明らかだ」と説明し、「彼は何よりもチームのために投げようとしていた」と、責任感の強さが裏目に出たと指摘した。

【次ページ】 メジャー1年目…「アップダウンは当然」

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