欧州サッカーPRESSBACK NUMBER

「それファウルだから」PKの笛は鳴らず…“久保建英が倒された写真”がダービー翌日、現地紙一面に「クボ対策は反則かスレスレしかない」雄弁な証拠 

text by

中島大介

中島大介Daisuke Nakashima

PROFILE

photograph byDaisuke Nakashima

posted2025/05/09 11:03

「それファウルだから」PKの笛は鳴らず…“久保建英が倒された写真”がダービー翌日、現地紙一面に「クボ対策は反則かスレスレしかない」雄弁な証拠<Number Web> photograph by Daisuke Nakashima

バスクダービーでの久保建英。スコアレスドローながら今季9度目のMOMに選出された

 ただ守備者はその意図を読み切り股を閉じて対応しており、久保のプレーの癖に対しての対策がなされていたことが感じられた。

 最後までゴールを目指す意志の強さを感じさせたが、ゴールを奪うことはできずピッチを去ることになったが、その久保には大きな拍手と歓声が送られた。またスコアレスドロー決着となった試合後には、バスクダービーのMOMに選出されている。

 チーム状況を表すかのように、ファンの前に挨拶に立つ選手たちの表情は冴えなかった。試合後の会見に対応した久保は、「残りの試合数が少ないことがわかっている中で、引き分けには満足できません」と、来季欧州カップ戦出場権を獲得するために痛い引き分けだったことを認め、また「チームがプレスをかけるのと同じ勢いで、ボールを持っている時もプレーしていたら試合は違ったものになっていたと思います」と試合を評した。

試合翌日、現地紙一面には「押し倒される久保」

ADVERTISEMENT

 翌朝コーヒーと一緒に手にした現地紙の一面には、相手に激しく押し倒される久保の写真が使われていた。久保へのファウル(1試合で7回の被ファウルはキャリア最多タイだったという)がバスクダービーでの1つのハイライトで、背番号14にとっての勲章だったということだろう。

 試合前には久保の代理人の姿が市内で見られており、久保の将来についての報道も過熱しそうだが――チームの最大目標である来季欧州カップ戦出場のため、残り4試合でのゴール、アシストを期待して追いかけたい。

関連記事

BACK 1 2 3
#久保建英
#レアル・ソシエダ
#アスレティック・ビルバオ

サッカー日本代表の前後の記事

ページトップ