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「おかしな格好で撮影」「未払いで音信不通に…」ビーチバレー西堀健実がダマされた“アスリート活動支援のワナ”「周囲への相談も大切です」
text by

吉田亜衣Ai Yoshida
photograph byBeachVolleyballStyle
posted2025/05/22 11:03
西堀健実さん(Biid株式会社所属)のNumberWebインタビュー第4回/ウエア提供 ウィルソン
ロサンゼルス五輪の年までコートに立ちたい
どんな場所にいても、西堀の根幹は変わらない。まずは行動。自分は何をすべきかを考え、実行する。その繰り返しの先に、現在の新天地が待っていた。
「今の所属先には生活は保障してもらい、遠征費用は自分で賄うことになります。その代わり、スポンサー活動することはOKをもらっていて、ありがたい待遇に恵まれました」
両方の局面に立つのは新たな挑戦だ。西堀は、来年のアジア競技大会出場を視野に入れ、2028年ロサンゼルス五輪の年までコートに立って若手につなげていきたいと練習に明け暮れている。
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「私とやりたいと声をかけてくれたパートナーがいる。世界を目指して戦える環境を整えてくれる会社がいる。そういう方たちを失望させたくないという覚悟があります。長くやり続けていろんなことを経験したことで、そのたびに自分が変わらなきゃいけないと思って学んできました。失敗も成功も。世代交代も進んでいく中でその時代の主役は変わっていくけれど、自分の人生の主役は自分自身でしかない。そこは自信を持って、他と比べずに自分が輝けるように」
パーカーの胸にあるアメリカ国旗は、決意表明だった。撮影用のストロボの光があたると、さらに輝きを放っているように見えた。《インタビュー第1回、第2回、第3回も公開中です》
