大谷翔平の舞台裏:ドジャース異聞BACK NUMBER
「ベッツにリスペクトはあるが…」大谷翔平を申告敬遠した“対戦監督のリアルな本音”…何度も対戦した投手が明かす「弱点が消えている」という恐怖
text by

斎藤庸裕Nobuhiro Saito
photograph byGetty Images
posted2025/04/25 11:03

打者・大谷翔平の“恐さ”を対戦投手・監督が明かす――。
大谷は“穴”が“強み”に変わる
たらればではあるが、この対戦が昨シーズンの序盤だったとしたら、同監督の選択も変わっていたかもしれない。いずれにしても、大谷の進化は年々という単位にとどまらず、シーズン中にも課題を改善し、“穴”と思われる箇所が“強み”に変わる。今季の本拠地開幕シリーズで、タイガースのヒンチ監督が敬遠策をとったことについて「(逆に対戦しても)どう転んでいたか、分からない」とコメントしたことがまさに、不気味に醸し出される大谷の脅威を物語っている。
4月のシーズン序盤は例年、スローペースの傾向がある大谷。今季もここまで引っ張った打球のゴロが多い傾向にあり、左腕の内角へ食い込む速いツーシームは苦手としている。過去の例を踏まえれば、課題を見つけ、次第に改善していくはずだ。結果だけでなく、その過程も注目される。

