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「3月に160キロをホームランするとは!」五十嵐亮太が語る今季の大谷翔平の凄み…“魚雷”ではないバット変更で見えた「想像を超える対応能力」 

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posted2025/04/11 11:03

「3月に160キロをホームランするとは!」五十嵐亮太が語る今季の大谷翔平の凄み…“魚雷”ではないバット変更で見えた「想像を超える対応能力」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

キャンプから開幕の状態をつぶさに取材してきた五十嵐亮太さんが見た、今季の大谷翔平の展望は?

「本人の中での“カッコいい”が、そこなんでしょうね。子どもの頃に好きだったピッチャーだったり、こういう選手になりたいなと思い描いていたものが、今でもその球速にあるんじゃないかな。

 ピッチャーの抑え方はいろいろあって、コーナーに投げ分けてゴロを打たせる細かい野球だってあるんです。でも、本人のスタンスとしてきっと、力で圧倒したい、パワーピッチャーでありつづけたいんじゃないでしょうか。ホームランバッターである、ということもそことつながっている気がしますね」

僕らの想像なんて大谷選手からしたら「へっ」って感じ(笑)

 かつてない活躍の連続をファンはどう受け止めればいいのか。大谷自身が見ている先はどこにあるのだろうか。

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「こんな選手が日本で生まれたんだ、って僕らは驚きますよね。本人も驚かせるのが好きで、驚かれたいだろうし。みんながこういう人がいたらいいな、見てみたいな、という選手像を、大谷選手自身も描いている気がします。

 大谷選手が凄いのが当たり前になって、慣れちゃったなんていう人もいますけど、凄いことをし続けることには慣れないと僕は思います。凄いことを続けるというのは、現状維持ではなくて上がっている、ということですから。

 そう思うと、やっぱり彼は、そもそも僕らには想像のつかないものを想像しているのかもしれない。あるいは、みんなが想像もできない選手ってなんだろう、と考えているのかも。それとも、ピュアに楽しんでこういう選手になりたい、という思いがみんなの驚きと一致しているのか。まあ僕らのこんな想像なんて、大谷選手からしたら『へっ』て笑ってると思いますけど(笑)」

〈全2回の2回目/はじめから読む〉

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“専属契約なし・取材パスなし”で引っ張りだこの「ノーブランド」野球解説者・五十嵐亮太のサービス精神の源流は「野村克也監督の嫉妬深さ」!?

【動画を見る】NumberPREMIERの「大谷選手はもし“ダークサイド”に落ちても…」五十嵐亮太が語る2025年の大谷翔平と“ドジャース帝国”「長打率は上がる」「投手しても僕らを裏切ってくる」で、五十嵐さんが約60分に渡って大谷翔平とドジャースを詳細に解説した動画をご覧いただけます。

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