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「前田健太は終わってしまうのか」メジャー10年目で近づく栄誉「現役最後は日本で?」“正念場”右腕が胸に秘める決意「結果を出すしか…」 

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山田結軌

山田結軌Yuki Yamada

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posted2025/04/04 06:00

「前田健太は終わってしまうのか」メジャー10年目で近づく栄誉「現役最後は日本で?」“正念場”右腕が胸に秘める決意「結果を出すしか…」<Number Web> photograph by Getty Images

正念場のメジャー10年目を迎えた前田健太

現役最後は日本で…の思いも

 前田は先発のこだわりを持ち続けるが、ひとまず中継ぎ投手として結果と内容を示し続けなければいけない。目指す先発復帰への道も、サービスタイム10年も結果を残し続けることでしか、成し得ないからだ。

「やるしかない。(中継ぎの役割や調整に)慣れていくしかないと思いますし、自分でいいやり方を見つけながら自分の状態を上げていくことで、いい結果につながっていく。いいものを見つけていけたらなと思います」

 4月11日には、37歳になる。現役中に達成したい記録は、あと35勝に迫る日米通算200勝(現在はMLB68勝、NPB97勝)。現役の最後は、日本でプレーしたい、という思いもある。それが、来年なのか、あるいは数年先なのかは、現時点で本人の胸の内はわからない。

マエケンは終わらない

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 オープン戦の初先発、2月22日のフィリーズ戦にはいきなり94マイル(151.3km)を叩き出している。例年、オフは肩と肘を休ませ、12月に入って軽めのキャッチボールを開始するが、昨年は11月からキャッチボールや遠投をスタート。キャンプインまでに7度、ブルペンでの投球も行うなどハイペース調整で気合いは十分だった。何かを変えなければ生き残れない。毎年抱き続けるその思いは、今年はより一層強い。

 マエケンはまだ終わらない、健在だ。

 メジャーでの10シーズンが終わる秋頃、それを証明するはずだ。

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