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欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
英国人記者が断言「ミトマの肉体は3年前と全然違う」三笘薫27歳“上半身の筋肉”はここまで変わった…しかし、本人は否定「多分言わないです(笑)」
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田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byJFA/AFLO
posted2025/03/29 17:41
昨年9月、W杯予選を前にトレーニングをする三笘薫(27歳)
「良いサンプルは、リバプールのモハメド・サラーだろう。チェルシー在籍時代は上半身があまり強くなかったが、ブレイクしたイタリアのローマで体つきが変わり始め、リバプールでさらに上半身を鍛えて仕上げた。リバプールでジムワークを懸命にこなしていたと聞く。ユニホームを脱いだ時に分かるが、今では素晴らしい体格になっている。同じように、クリスティアーノ・ロナウドもマンチェスター・U時代から上半身を鍛え始め、鋼の体を手に入れた。
マンチェスター・Cのペップ・グアルディオラ監督が獲得を決めたジェレミ・ドクも良い例だ。優れたドリブラーであることに加え、圧倒的な上半身の強さを持っている。ペップは体の強さも評価して獲得したようだ」
「幻のゴール」のウラ側
その三笘には、日本代表戦の前に行われたマンチェスター・C戦で「幻のゴール」があった。
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前半6分、右サイドからのクロスボールに合わせようと、三笘はゴール前に突進。その際、脚、頭の順にボールが当たり、最後は背中でゴールに押し込んだ。しかし途中で、激しくGKとぶつかってもいる。果たしてゴールなのか。VAR判定で、三笘に「ファウル」があったとしてゴールは認められなかった。
ボールをキャッチしかけたGKと激しく接触していたことから「ファウル」なのか。あるいは、クロスボールに飛び込んだ際に三笘の腕にボールが当たったように見えたことから、ハンドによる「ファウル」なのか。
プレミアリーグ公式サイトは「GKステファン・オルテガの手から、三笘がボールをヘディングで弾き出したと判定された」と伝えた。しかし英紙タイムズは「三笘とGKオルテガは同時にボールに向かった。正しい判定だったのか?」と疑問を呈し、物議を醸す場面だったと報じた。当の三笘はこの場面について「ファウルらしいです。自分が相手に当たったのだと思う」と答えた。
「体の見た目が全然違いますが…」
ただこの場面でも、GKに対して当たり負けしなかった三笘の力強さが目を引いた。そこでマンチェスター・C戦後、三笘に聞いてみた。「今シーズン、三笘選手の胸と上腕の筋力がすごくアップしたように見えます。試合でも攻守で当たり負けしない強さが出ていると思いますが、ご自身としても実感としてありますか」と。三笘は言う。
「いや、そこはそんな鍛えてないですね。そう見えてますけど、多分鍛えてない部類かなと思います」
心の中で申し訳ないなと思いながらも、もう少し粘ってみた。「体の見た目が全然違いますが……」と尋ねると、三笘は答える。


