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欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
英国人記者が断言「ミトマの肉体は3年前と全然違う」三笘薫27歳“上半身の筋肉”はここまで変わった…しかし、本人は否定「多分言わないです(笑)」
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田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byJFA/AFLO
posted2025/03/29 17:41
昨年9月、W杯予選を前にトレーニングをする三笘薫(27歳)
「いや、もうたくさんありますけど、結果を出さないと言えるほどのことではないので。結果を出してから。まあ結果出しても、多分言わないですけど(笑)」
これまでもそうだったが、三笘は自身の体について「裏の努力」を明かすことをあまり好まないようだ。
試合における「プレーの説明」や「自身の動き方」、「技術」については詳細を語ってくれるが、自身の体の変化や筋肉量などパーソナルな情報やデータについて聞いてみると、ほぼ決まって言葉を濁す。おそらくそれは、三笘が自身の体について試行錯誤を繰り返していて、今も究極の形を目指しているからだろう。進化の途上と言い換えることもできる。「結果が出ないと意味ないので」。それが三笘の答えなのだろう。
英国人記者「3年前のミトマとは全然違う」
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机の上に2枚の写真を並べてみた。
1枚は、ブライトンデビュー時における22年の三笘の写真。もう1枚は、今シーズンの写真だ。
レンタル移籍でプレーしたベルギーのロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ時代から体つきはしっかりしていたが、ここ数年でやはり胸から上腕、首のあたりの筋肉が大きくなっていることが分かる。
そこで、英紙サンデー・タイムズでサッカー部門の主筆を務めるジョナサン・ノースクロフト記者に聞いてみた。2つの写真を見せて、「どう思いますか?」と。同記者は「体つきが変わっている。非常に興味深い」と言うと、自身の見解を述べた。
「基本的にプレミアリーグでプレーする全ての選手に言えることだが、ミトマのようなウインガーは、胸や腕、首の筋肉を鍛えることはとても重要。上半身の筋力は、相手DFとの競り合いで必要だからだ。競り合いで、押し負けないために必要な要素のひとつである。
ドリブルで相手を抜こうとすれば、相手は肩から体を寄せてくる。競り合いでは速さや技術も大事だが、上半身の強さの力比べにもなる。つまり、ウインガーのように相手DFと競り合うことの多い選手は、強い上半身を持つことが不可欠だ。
特に、プレミアにはフィジカルの強いDFが多い。例えば、イングランド代表でチェルシー所属のSBリース・ジェームズ。まるでラガーマンのような体つきだ。首の強化も、彼らのような強靭なDFと体がぶつかった際に耐えられるようにするためでもある」
ノースクロフト記者は、肉体強化の成功例として世界的名手のウインガーを挙げる。


