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「長谷部誠コーチの日本代表での仕事って?」本気でW杯優勝をめざすための体制はできているか…「今はチームみんながお互いに認め合っている」 

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佐藤景

佐藤景Kei Sato

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2025/03/30 17:01

「長谷部誠コーチの日本代表での仕事って?」本気でW杯優勝をめざすための体制はできているか…「今はチームみんながお互いに認め合っている」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

現役時代、代表キャプテンといえばこの人だった長谷部誠コーチの加入が日本代表にもたらした変化とは?

U-23代表から学んだもの

 ある日のスタッフ会議の中で改めて一体感について話し合われたという。U−23日本代表が下馬評を覆し、パリ五輪の出場権を掴み取り、AFC U−23アジアカップを制したことで気づかされたからだった。

 U-23代表は海外組をほとんど招集できず、不利を予想されていたが、彼らは選手とスタッフが一丸となって戦い、アジアの頂点に立った。A代表のアジアカップに臨んだ日本代表に足りなかったものが、そこにははっきりと存在していた。

 それ以降、練習ではコーチ陣が以前にまして声を出すようになった。ボール回しの際にも遠くから眺めるのではなく、近い場所から声をかけている。些細なことだが、一体感を育むためにできることは何でもやろうという姿勢の表れだった。

鎌田大地の意識の変化

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「もちろんスタメンで出たいのは分かりますけど、ワールドカップの時もどちらかと言えばスタメンの選手よりも途中から出ている選手の方が活躍したり、注目されたりしたと思う。本当に今はチームみんながお互いの実力をある程度認め合っていると思う。

 自分が出ていなくても、あんまり昔みたいに『何であいつが出ているんだ』とかよりも、自分が出た時にしっかりやると、皆がそういう気持ちになっているんじゃないですか。僕も昔は本当に自分が出たいと思っていましたが、今は出た時に自分の仕事をやるという方向にフォーカスしています」

 鎌田大地が口にした意識の変化は、そのまま森保監督が求めてきたものだった。

【次ページ】 久保建英が成長した部分

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