「関係者にも極秘…辛かった」タイガー・クイーンだった女子プロレスラーの告白…マスクを脱ぎ、正体を明かしたVENYの思い「機会があれば、いつかまた」 

「（正体は）関係者にも極秘で。デビュー当初は楽屋がなくて。車で待機して、そのまま入場という感じだったから。あの期間を乗り越えたら、今後のプロレス人生で困ることはないだろうというくらい、けっこう辛かった（笑）。いろんな思いがあって、でもとても成長できました」

　タイガー・クイーンという選手のキャリアは、短いが濃密だった。正体を隠したままの活動終了ではないことで、VENYとしての今後のキャリアもさらに興味深いものとなる。

勝者チームを見上げるクイーン。その胸中は…

マスクを脱ぎ、正体を明かした“虎戦士の作法”

　背格好やマスクの下からのぞく表情、高い身体能力などから、タイガー・クイーンの正体がVENYだと気づいていたファンもいただろう。そういう中でマスクを脱ぎ、正式に正体を明かしたことも印象に残る。それもまた虎戦士の“作法”なのかと。

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　初代タイガーマスクは、バラエティ番組にゲスト出演した際にカメラの前で素顔になった。その後、総合格闘技の草分けとも言える修斗（シューティング）を創設したのはあまりにも有名な話。2代目タイガーは試合中にマスクを取り、三沢光晴に戻って全日本プロレスのエースの道を進み始めた。

　VENYのプロレス人生においても、マスクを脱いだ瞬間が大きな節目として振り返られることがあるのかもしれない。

タイガー・クイーンのマスクを脱いだVENYの今後にも注目が集まる

　タイガー・クイーンとしての再登場は「機会があれば、いつかまた」とした。同時にやり残したことはないかと聞かれると「今日、流れてしまったスターライト・キッド選手（との対戦）は、VENY個人として同期なので、いつか巡り会えたらいいなと」。

　“虎対決”の夢を残して、タイガー・クイーンはリングを去った。