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「苦言翌日、ロバーツ監督は淡々と」大谷翔平“あの走塁ミス”後日談…「オオタニの判断が正しかった」「OK!」ドジャース三塁コーチとの会話《ドジャース大谷翔平BEST》 

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柳原直之(スポーツニッポン)

柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara

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photograph bySarah Stier/Getty Images

posted2025/03/17 06:00

「苦言翌日、ロバーツ監督は淡々と」大谷翔平“あの走塁ミス”後日談…「オオタニの判断が正しかった」「OK!」ドジャース三塁コーチとの会話《ドジャース大谷翔平BEST》<Number Web> photograph by Sarah Stier/Getty Images

走塁で驚異的な進化を見せた2024年の大谷翔平。そんな彼がロバーツ監督から唯一苦言を呈された“ミス”の後日談とは

「三塁手と一塁手が前寄りに守っていたので、三塁か一塁へのゴロ、投ゴロであればベースに留まるように指示していた。そして、実際の打球は遊撃に飛んだが、強い打球(打球速度104.2マイル=約168キロ)だった。とても強い打球だったので、遊撃手のリンドーアがその強いゴロを捕球した際、もし本塁に還ったら、本塁に投げてアウトになるだろうと、彼(大谷)は感じたようだ。1死二、三塁でフリーマンにバットを振るチャンスを与えたので、彼の判断が正しかった。

 もし、本塁を狙っていたら1死一、二塁になっていただろうと彼は感じていた。フリーマンは右足首を痛めている。大谷は私にそのことも説明した。〈1死二、三塁のままだから私は走らなかった〉とも話していた。ただ、私は〈もし明日も同じ状況で、本塁を狙ってアウトになったら、ドジャースの責任だ〉と伝えた。彼は〈わかった。OK! それでいこう〉と答えた。彼は大丈夫。コミュニケーションは良好で全ては順調だ。あの時、彼は本塁に走ったら(遊撃手の)リンドーアにアウトにされると思った。だから1死二、三塁でフリーマンに走者一掃できるチャンスを与えるのが賢明だと思った。それだけだ」

「彼と話して…納得がいった」

 もちろん、エベルコーチはプレーの映像も確認していた。そのうえでこんな言葉も口にしている。

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「彼と話して説明を聞くと、納得がいった」

 それはいったい、どういうことか。〈つづく〉

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