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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「大谷翔平50-50」2億7200万円ホームランボールが大モメ中…「大谷側が受け取るのも難しいのでは」残念がる識者の“大切に保管したい”一品
posted2024/10/08 17:51
text by
AkiAki
photograph by
Nanae Suzuki
「50-50」関連試合グッズを手に入れるのは至難の業
大谷翔平が達成した「50-50」だが、今回はトレーディングカードや記念グッズの購入で心を満たすのが一番幸せなのかもしれない。なぜかというと、実際の試合で使われたものをメモラビリアとして手に入れることは非常に難しくなっている。もっと言えば“騒動”も起きているからだ。
例えば、50盗塁達成時の三塁ベースである。
大谷の50盗塁後、ベースはすぐに回収され、今はドジャースタジアムに飾られている。また本塁打も50号直後に「オーセンティフィケーター」と呼ばれる担当者が、ベンチでバットやスパイク、エルボーガードなどにMLB認証ホログラムを貼り、回収する様子が映されていた。ほぼ全ての関連品は球団もしくはMLB機構に渡っているはずだ。
もちろんこの形が野球ファンにとって一番素晴らしい形で、球場やクーパーズタウン(米国野球殿堂博物館)などで見られる環境がとても有難い。
一部、その日使用されたアイテムとして「50-50達成試合の一塁ベース(1-3回で使用)」「50-50達成打席用に準備された刻印入り公式球(未使用)」は公式のMLBオークションに出品されている。しかしシーズン終盤に大谷が見せた大活躍によって、大谷関連メモラビリアの金額的ハードルが1段も2段も上がっている。
例えば、前述したベースも現時点で10000ドル(=約148万円、日本時間10月14日終了)となっている。つまりはコレクターとして非常に入手しづらい状況となっている。
2億7200万円の50号ボール騒動、何が起こっているのか
そんな50-50メモラビリアで、ニュースにも取り上げられている50号ホームランボールに関しても、私見にはなるが――見解を記させていただく。
これまでの50号ホームランボールに関する経緯を簡単にまとめると、ホームランボールを最初に獲得したと思われるファン(=A)は当初、球団側に売却を求められたものの拒否(球団側は否定)し、大手オークション会社で即出品した。
事態がややこしくなったのは、当事者が「A」と球団側だけでなくなったことだ。