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「苦言翌日、ロバーツ監督は淡々と」大谷翔平“あの走塁ミス”後日談…「オオタニの判断が正しかった」「OK!」ドジャース三塁コーチとの会話《ドジャース大谷翔平BEST》 

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柳原直之(スポーツニッポン)

柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara

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photograph bySarah Stier/Getty Images

posted2025/03/17 06:00

「苦言翌日、ロバーツ監督は淡々と」大谷翔平“あの走塁ミス”後日談…「オオタニの判断が正しかった」「OK!」ドジャース三塁コーチとの会話《ドジャース大谷翔平BEST》<Number Web> photograph by Sarah Stier/Getty Images

走塁で驚異的な進化を見せた2024年の大谷翔平。そんな彼がロバーツ監督から唯一苦言を呈された“ミス”の後日談とは

 あらためて整理するとこの時、メッツは一塁、三塁が前進守備も二塁、遊撃は定位置だった。遊撃へのゴロなら「GO」の場面だった。タイミング的には微妙で憤死した可能性はあるが、大谷が投球後の第2リードを大きく取れていなかったのも事実だった。

 とはいえ、突入を試みれば相手が送球ミスをする可能性もある。短期決戦、特に敵地では先制点が重要である。だからロバーツ監督も、大谷に積極的な姿勢を求めたのだろう。結局、ドジャースは後続が凡退して無得点に終わると、直後に3点を奪われるなど大量失点が響いて6−12の大敗を喫した。

苦言の翌日…ロバーツ監督は淡々と答えた

「翔平は本塁を狙わないといけなかった。しかし、彼はとどまってしまった。言い訳にはならない」

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 3勝2敗でワールドシリーズ進出がお預けとなった試合後も、指揮官の苦言は止まらなかった。球団広報に依頼した大谷の取材対応は残念ながら実現せず、試合後は空路でロサンゼルスに移動した。

 ニューヨークからロサンゼルスへのフライト時間は約6時間で、時差はマイナス3時間。翌19日はドジャースタジアムでの練習日だった。ポストシーズンは練習日も含めて取材は全て会見方式。タイミングを窺いながら私は意を決してロバーツ監督に質問を投げかけた。

「前夜の試合後は大谷の走塁に苦言を呈しましたが、その後、大谷本人と話しましたか?」

 ロバーツ監督は、淡々と答えた。

「ディノ・エベル(三塁コーチ)が翔平と話す。私はフォローアップしていない。こういうことは二度と起こらないだろう」

 会見後には、グラウンドで練習前に報道陣に囲まれたエベルコーチも「本塁に行くべきだった。これから(大谷と)話す」と回答。練習中には、ロバーツ監督とエベルコーチが三塁付近で意見を交換する姿があり、しばらくは日米問わずカメラマンのシャッター音が鳴り止まなかった。

「オオタニの判断が正しかった」「OK!」

 練習後、グラウンドとクラブハウスを何度も行き来していたエベルコーチを、ベンチ内で再び私を含めた日本メディア数人で直撃した。すると、エベルコーチは次のように話した。

【次ページ】 「オオタニの判断が正しかった」「OK!」

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