2024年M-1・連続インタビューBACK NUMBER
「芸人の給料は月数万円、1ステージ2000円でした」吉本芸人ジョックロックが語る“M-1ドリーム”「家賃7万円の家に引越し」「600円の生ビール飲んでます」
text by

中村計Kei Nakamura
photograph byTadashi Hosoda
posted2025/03/09 11:02
結成2年半でM-1決勝初出場となったジョックロック。福本ユウショウ(ツッコミ、ネタ作り担当、左)とゆうじろー(ボケ担当)
ゆうじろー 7万円です。準々決勝の前かな、引っ越したんです。
福本 3回戦が終わって、そろそろ準々というタイミングで、今までの給料やったら絶対、払えないところに引っ越して。大丈夫か? って聞いたら「まあ、準決はいけるっしょ」みたいな。
ゆうじろー 絶大なる信頼があったんで。
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福本 いやいや、俺にプレッシャーかけんなよ。行けなかったら、どうするつもりやったんや。
ゆうじろー それくらい覚悟決めてたんで。そうしたら決勝まで行ったんで、俺の判断は正しかったんやなと思いましたね。
――バイトしながらという身分だと、7万の部屋はだいぶ負担になりますか。
福本 絶対無理ですね。僕は5万くらいの部屋でしたから。それでも家賃と税金を払ったら、もうほとんど残らないというギリギリの生活でした。なので、これからお金がもらえるようになったら、もっと経済を回していきたいと思ってます。
「生ビール600円の居酒屋にチャレンジ」
――まだ給料には反映されていないですか。
福本 もう、もらえるつもりで生活してます。普通に生ビールが600円ぐらいする居酒屋に後輩を連れて行ったりしているんで。これまではそんな店、行ったことがない。これで給料が増えなかったら、破産します。
――東京進出に関しては、どう考えているんですか。
福本 いろんな人に言われるんですけど、今まで考えたこともなかったので。どうしたらええんかなという感じですね。
ゆうじろー 僕はいつか行かないといけないと思っていて。
――行かないといけないわけですね。
ゆうじろー 男として。東京へ行かずに芸人人生を終えるわけにはいかないのかな、と。
福本 こいつ大分出身なんで、大阪に何の思い入れもないんですよ。
ゆうじろー 大阪もめっちゃ好きで、そこは残念なんですけど。
福本 おまえ、そんなにペラペラしゃべってええんか。これ、記事でポーンって出たりする話やぞ。
ゆうじろー いつか、です。
――ゆうじろーさんは何を言っても許される、愛されキャラですよね。
福本 そこに甘えている気がするんですよ。
ゆうじろー まあまあ。
(写真=細田忠)


