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「ここに水を」「トイレはこの動線です」令和ロマンくるまの“黒幕ぶり”… M-1初出場ジョックロックが目撃したウラ側「くるまさんがスタッフを指導してた」

posted2025/03/09 11:00

 
「ここに水を」「トイレはこの動線です」令和ロマンくるまの“黒幕ぶり”… M-1初出場ジョックロックが目撃したウラ側「くるまさんがスタッフを指導してた」<Number Web> photograph by Tadashi Hosoda

結成2年半でM-1決勝初出場となったジョックロック。福本ユウショウ(ツッコミ、ネタ作り担当、左)とゆうじろー(ボケ担当)

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中村計

中村計Kei Nakamura

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Tadashi Hosoda

結成わずか2年半でM-1決勝に出場したジョックロックのNumberWebインタビュー。決勝当時、37歳と26歳という11歳“年の差”コンビが語るM-1のウラ側。「うっさい、黙っとけ」「ほんまか、お前」漫才のような言い合いにインタビュアーも思わず笑った。【全3回の前編/中編後編も公開中】

◆◆◆

「うっさい、黙っとけ」

――ファイナリスト発表のとき、ジョックロックは3番目に名前を読み上げられました。ゆうじろーさんはエントリー番号の「6349」番をコールされた時点で自分たちだと気づいていましたよね。

ゆうじろー 僕は番号を覚えていたので。番号が近いバッテリィズの「6307」番も覚えていました。

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福本 僕は覚えたくなかったんですよ。番号を呼ばれた段階で、わかるのも嫌でしたし。コイツが「ムサシ君(6349)ですよ」って言うから、「うっさい、黙っとけ」って。そのせいで6340番台だということまでは頭に入ってしまっていたんです。ただ、6349番って言われたときは反射的にバッテリィズかと思って。そうしたら、僕らだったので、「あっ、あっ、あっ」ってなっちゃって。変な感じの喜び方になってしまいました。ただ、その日は、人生でいちばん機嫌のいい日になったことは間違いないです。

――他の組の番号まで覚えているというのは相当、めずらしいですよね。

福本 こいつはバッテリィズの寺家と一緒にエントリーシートを提出したので、割と番号が近いということは分かっていたんですよ。

――準決勝の手応えはどうだったのですか。

福本 手応えはあるにはあって、周りの人にも「行けるで」って言われてたんですけど「行ける=M-1決勝」じゃないですか。そんなことが現実に起きるんかなというのがありました。まだ結成2年半ですから、そんなにうまくいっていいんかな、と。準々決勝はめちゃめちゃウケたので、準決勝は行けるだろうなと思ってたんですけど。

オール巨人さんが“いちばん笑ったコンビ”

――準々決勝、準決勝ともに『医療ドラマ』(手術シーンを題材にしたコント漫才)というネタでしたけど、確かに準々決勝のNGK(なんばグランド花月)はすごかったですよね。知り合いの記者がオール巨人さんと一緒に観ていて、各組ごと巨人さんがどれくらい笑ったのかをメモしていたんです。終わったあと、その記者が「バッテリィズとジョックロックのときがいちばん笑っていました」と教えてくれて。

【次ページ】 「ここに水」「マイクはここ…」令和ロマンくるまの暗躍ぶり

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