“38年ぶりのワンマッチ興行”で後楽園ホールが超満員に…ウナギ・サヤカはなぜ歴史を変えられた？ “カタブツ”里村明衣子も認めた「ウナギのすごさ」 

「このまま負けないで引退してほしい」

　里村がウナギを遮った。

「いや私は堅物でいきますよ。ウナギはウナギにしかできないものを作って。それがいつかつながるんだよ。今の女子プロレスを作っていくのは一緒なんですよ。堅物として。甘ったれてるヤツらいるんだよ。それを引き締めてるんだよ。今度、連れて来いよ。ウナギ・サヤカはウナギ・サヤカの道を作る。里村は里村の道を作る。それが合わさったときにでかいものが見えるよ。死ぬまでこの世界にいて」

「それぞれの道が合わさる時が来る」と語る里村明衣子　©Essei Hara

　そう言って里村は会見場を離れて、ウナギが残った。

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「どうでしたか？　みなさん楽しかった？　プロレスって最高だなあって思った？　これからも、犠牲を払ってでも、誰よりも一番前で、プロレスで戦い続けたいと思います。里村明衣子と最後に、はじめましてで、こうしてシングルで戦うことができて本当によかったです。一層のこと、このまま負けないで引退してほしいなと思います。仙女は3月19日に代々木で、私は4月26日に両国国技館で自主興行やります。みなさん、プロレス最高なんですよ。その最高を私たちが見せるので、信じて足を運んでください。絶対昔よりワクワクさせてみせます。ウナギ・カブキは終わらない！　両国もびっくりするカードを用意するんで。堅物メイメイのカタブツロードと私のカブキロードで、その他のプロレス団体の皆さんも負けないよう頑張ってくださいね」

ウナギ・サヤカの夢は広がる　©Essei Hara

　各団体が集客に苦労している時代にウナギが放った今回のワンマッチ興行の成功は、プロレス界にとっての明るい刺激だった。