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「複雑だけど消滅よりはマシかもね」“新生”RB大宮アルディージャ開幕戦で耳にしたサポーターの本音「昨季J3だった大宮に…クロップがいるなんて」
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井川洋一Yoichi Igawa
photograph byJ.LEAGUE/J.LEAGUE via Getty Images
posted2025/02/18 11:03
J2開幕戦、2-1でモンテディオ山形を撃破したRB大宮アルディージャ
一方、選手たちには箝口令が敷かれていなかったようで、先制点を決めた濱田は、新体制での変化について次のように明かした。
「環境が大きく変わったわけではないですけど、例えば食事は去年の定食からビュッフェになって、自分に合ったものを自分に適した量を食べる形になりました。選手のパフォーマンスの向上に繋がることをしてくれているんだと、すごく感じます」
新天地で最初に食事を見直したのは、1996年にアーセナルの監督に就任して、プレミアリーグのカルチャーを変えたと言われるアーセン・ベンゲルだ。レッドブルは欧州の常識を、少しずつ大宮に取り入れているのだろう。
「古くからの地元サポーターからすれば…」
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ではこの買収そのものについて、当事者である選手はどう感じているのだろうか。濱田は続ける。
「僕は大宮に入って2年目の選手なので、そこまで感情的にはならないですけど、長くここにいる選手や古くからの地元サポーターの方からすれば、ずっと応援してきた大宮アルディージャがガラッと変わってしまったことについて、寂しさややり切れなさがあるかもしれないですよね。ただ僕たち選手は、これまでを築いてきてくれた先人たちの思いをしっかり背負ってやっていきたいと思っています。それまでの歴史があって、それが土台となり、ここから躍進していきたいですね」
その点については、試合前にコンコースで話を伺った地元サポーターの方も口にしていた。

