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「10年前の私に教えたい、まだゴルフしてるよって」10年優勝なし、育児しながらツアー転戦…それでも、横峯さくらが“39歳の自分”に期待する理由 

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南しずか

南しずかShizuka Minami

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posted2025/02/09 06:00

「10年前の私に教えたい、まだゴルフしてるよって」10年優勝なし、育児しながらツアー転戦…それでも、横峯さくらが“39歳の自分”に期待する理由<Number Web> photograph by Shizuka Minami

新シーズンに向けて順調な仕上がりをみせる横峯さくら(39歳)

「ここ10年ほど勝ててなくて(最後の優勝は2014年大王製紙エリエールレディスオープン)、成績も出てないのに、スポンサーさんがサポートして下さってありがたいです。本当にそう思います。それこそ、所属先のエプソンさんは賞金女王になった時も、アメリカに行って成績が出なかった時も、1児の母になった今も応援してくださってるんで、本当に恩返ししたいなという気持ちが強い。今季から契約してくださったメーカーさんもそうですし、ファンの方も含め、いろいろな方々に支えられている。優勝することが一番の恩返しになるのかなと」

 18歳でプロになってから、特に最初の数年間はひたすら結果だけを求めたことで、周りのことを気にする余裕なんてなかった。年齢を重ね、一人でゴルフをやっているわけではないという思いが今の横峯を動かしている。

「自分のためという思いは10%ぐらいしかないかもしれない。90%はファンの方々、スポンサーの皆さま、そして家族や友人のためですね」

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 1985年12月生まれの横峯は、今シーズンを戦い終えた頃、40歳になっている。

「ねー、早いですね。10年前の私に教えてあげたい。『あなた、10年後もプレーしてるよ!』って。当時だったら、『いやいや、絶対ないから』と信じなかったと思いますよ。ハハハ(笑)」

 2009年に賞金女王になったあと、数年間は燃え尽き症候群に陥った。気持ちの浮き沈みがあった中でもがいた経験があるからこそ、良い状態でゴルフに向き合えている今の自分に期待できる。

「モチベーションものすごく高いですから。もう初戦にピークを合わせていくぐらいの気持ちで、今年はしっかり優勝争いしたいですね」

 国内女子ツアーの初戦は、3月6日から沖縄琉球ゴルフ倶楽部で行われるダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント。

 新たな道具と新たなモチベーションと共にスタートする2025年。トロフィーを掲げる日が訪れることを筆者も期待している。

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