「寮の食事は冷えていて…」青学大で“クビ寸前”だった原晋監督「サポート体制は未熟でした」原チルドレン1期生が語る“弱かった青学大”のリアル 

クビ寸前も主将が直談判「原監督ともう1年やりたい」

　内輪もめでゴタゴタしたチームが、良い成績を収められるはずがない。結局、3年目も16位で予選落ち。監督はクビ寸前まで追い詰められた。この時、契約の1年延長を申し出た監督と共に、横田さんたちの代が大学の理事長に監督続投を直談判したという有名なエピソードがある。ことの真相はどうだったのか。

「僕はその場には居ませんでしたが、主将の檜山（雄一郎）と当時の主務が掛け合ってくれたみたいです。原監督ともう1年一緒にやりたいと。大学を卒業した後、檜山からそう言ったと聞かされました」

　こうして、クビの皮がつながる。監督も1期生も、4年目はより真剣だった。この年に予選会を通過しなければ、これまでの努力が報われないままとなってしまう。学生たちは自ら寮の規則を厳しくした。一人部屋を二人部屋に変えて、仲間同士で生活面の緩みをチェックできる体制まで整えたという。

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　そうして迎えた秋の予選会。結末は、晴れのち涙雨の悲劇的なものだった。

＜続く＞