ハマ街ダイアリーBACK NUMBER
「リュウキ、ちょっとおいで」DeNA度会隆輝が筒香嘉智に声をかけられた日…「誰にもないもの」を武器に2年目こそ「自分もシリーズの舞台に立つ」
text by
石塚隆Takashi Ishizuka
photograph byJIJI PRESS
posted2025/01/13 11:00
スーパールーキーとしてデビューした度会隆輝の1年目の成績は75試合出場で.255、3本塁打、24打点、2盗塁。潜在能力はこんなものではないはずだ
「1年目、同じ歳の21歳の大半は大学野球をやっているなかで、僕はプロの世界を経験して頑張れたところもあると思います。けど、足りない部分もたくさんあったし、いいところも含め、貴重な1年だったと思います。
あとはこの経験を生かし、調子の波を減らし、自分の能力を伸ばして、持ち味を出し切れるか。プロという最高の世界で成長できたことは実感しているので、それを生かすためにも今シーズンは頑張りたいですね」
やっぱり野球はめっちゃ楽しいな
明るさばかりがクローズアップされるが、これまでの野球人生を振り返っても、どん底から這い上がってきた経験がある。今回のインタビューでは取り繕うことなくシリアスな表情が目立ったが、最後はパッと顔を輝かせ度会は言うのだ。
ADVERTISEMENT
「昨年は一軍で300打席近く立たせてもらって、やっぱり野球はめっちゃ楽しいなって改めて思ったんですよ。一方でそのなかで継続して結果を出さなければいけない大変な職業だなって。今年こそは、もう笑顔だけ見せて行けるようにしたいっすね」
グラウンドでもベンチでも、いるだけで華がある稀有な選手。熾烈な競争を強いられるDeNA外野陣で、どれだけ継続して試合に出場し活躍することができるのか。真価を問われる2年目の躍動に注目したい。