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「リュウキ、ちょっとおいで」DeNA度会隆輝が筒香嘉智に声をかけられた日…「誰にもないもの」を武器に2年目こそ「自分もシリーズの舞台に立つ」
posted2025/01/13 11:00
text by
石塚隆Takashi Ishizuka
photograph by
JIJI PRESS
明るい風情を保ちつつも、時折見せるシリアスな表情。横浜DeNAベイスターズの度会隆輝は、昨シーズンを振り返り、天を仰ぐようにしてつぶやいた。
「もっとやりたかったですね。とにかく今も“悔しい”が一番です」
昨季開幕は大活躍も…
ドラフトナンバーワン野手として鳴り物入りで挑んだルーキーイヤー、春先に見せたインパクトは凄まじいものだった。オープン戦で打率4割以上の数字を残し首位打者になると、広島との開幕戦(横浜スタジアム)では1番・ライトでスタメンに抜擢され、同点となる3点本塁打を放ち、詰めかけた観衆の度肝を抜いた。さらに翌日の試合では頭部に死球を受けながらも4打数4安打、セ・リーグ初となる新人として開幕から2試合連続本塁打を放つなど、規格外の印象を与えるに至った。若さと突き抜けた明るさを持つスター選手の登場に、野球ファン全体から注目が集まった。
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だがプロの世界はそう簡単なものではなかった。徐々に相手チームに対策をされ、ゾーン外のボールに手を出すようになると空振りが目立った。一度歯車が狂ってしまうと修正を試みても、ゾーン内のボールでも打ち損じてしまう。徐々にベンチを温めることが多くなり、5月中旬に一軍登録を抹消された。
調子の波の大きさがもったいない
「バットコントロールという部分で自信はあったのですが、それでも絶対に打てないボールはあって、そこの見極めに苦労したところはありました。調子がいいときは、ボールが見えているのですが、調子が悪くなるとなかなか修正できず、自分のよさを取り戻すことができない。調子の波がメンタルも含めて大きかったので、そこはもったいなかったなって思っています」
6月11日に再び一軍登録されると、スタメンで出場したロッテ戦(ZOZOマリン)でプロ初の三塁打、2打点を挙げるなど結果を出した。交流戦は6試合の出場で打率.385の成績を残し復調したかに思われたが、またも不調の波に襲われてしまう。