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「スマホ問題」で人気騎手が引退、相次ぐ不祥事…2024年“競馬界の十大ニュース”を振り返る「2023年は明るい話題が上位を占めていたが…」
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byKeiji Ishikawa
posted2024/12/30 17:07
3歳牝馬として64年ぶりに有馬記念で優勝したレガレイラ。レース前にはドウデュースの出走取消もあり、年の瀬まで「乱」に満ちた一年だった
5位 海外の大物スターホース来日
安田記念には香港最強馬ロマンチックウォリアー、ジャパンカップにはアイルランドのディープインパクト産駒で英愛ダービーなどを制したオーギュストロダンが参戦し、話題になった。結果はそれぞれ1番人気1着、4番人気8着。
4位 ドウデュース、有馬記念出走取消
ドウデュースは天皇賞・秋とジャパンカップを驚異的な末脚で制し、有馬記念のファン投票では史上最多の47万8415票で1位となった。しかし、直前の金曜日に跛行を発症したため出走取消。主戦の武豊も風邪のため週末の騎乗を取りやめた。
3位 GI初勝利の騎手続出
天皇賞・春では菱田裕二、ヴィクトリアマイルでは津村明秀、宝塚記念では菅原明良、スプリンターズステークスでは西村淳也、阪神ジュベナイルフィリーズでは岩田望来と、GI初勝利を挙げた騎手が5人も現れた(外国人騎手を除く)。
2位 初老ジャパン、日本馬術勢として92年ぶりのメダル獲得
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総合馬術団体日本代表「初老ジャパン」の大岩義明、戸本一真、田中利幸、北島隆三の4人がパリ五輪で銅メダルを獲得。日本の馬術勢としては1932年ロサンゼルス五輪の障害飛越で金メダルに輝いた西竹一以来92年ぶりのメダルという快挙だった。戸本はJRAの職員。4人は有馬記念などGIの誘導馬に騎乗することも多くなった。
1位 スマホ不正使用で人気騎手引退
調整ルームで通信、通話が禁じられているスマホを使用し騎乗停止処分となった藤田菜七子が10月、永野猛蔵が11月に騎手を引退し、一般メディアでも大きく報じられた。
それに先立ち、2023年春には6人の若手騎手がスマホの不正使用で騎乗停止になっており、24年に入ると、7月に水沼元輝、10月に小林勝太が(永野も)スマホの不正使用で騎乗停止となるなど、不正使用がつづいたなかでの出来事だった。同時期に、騎手同士の暴力沙汰、飲酒運転、乗用車での競馬場芝コースへの侵入、調教助手による傷害事件なども重なり、ただでさえギャンブルとして白眼視されやすい競馬のイメージが、さらに悪くなりかねない状況になった。