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1対1取材も「英語でやりますよ」ドイツ紙記者も魅了する堂安律の“コミュ力”…「これまでのベストシーズン」の秘密は「語学力の成長」にあり

posted2024/12/22 11:04

 
1対1取材も「英語でやりますよ」ドイツ紙記者も魅了する堂安律の“コミュ力”…「これまでのベストシーズン」の秘密は「語学力の成長」にあり<Number Web> photograph by Getty Images

今季大接戦のブンデスリーガで、第14節終了時点で5位につけるフライブルクを引っ張る堂安

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中野吉之伴

中野吉之伴Kichinosuke Nakano

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海外挑戦も8シーズン目となり、チームの中心選手として充実のときを過ごす堂安律。それを支えるのはプレーのみならず、コミュニケーションの成熟でもある。現地で堂安を追う記者が目撃した彼の「コミュ力」とは?〈全2回の前編/後編はこちら

 日本を離れて、海外の地で活躍するには様々な要素が必要になる。選手としての実力、資質が必要なのは言うまでもないが、それを最大限発揮するためには、日ごろから良好なコミュニケーションをとることが大切になる。

 サッカーはチームスポーツだ。言葉を使わずに、ニュアンスで微調整していくこともある程度は可能。だが、やはりチームとしてのプレーコンセプトがある中で、個々それぞれの強みをどのように生かしあうかの理解を深めるためには、監督やチームメイトとの密なやり取りを通して、成熟していくプロセスがどうしたって必要になる。

現地紙の取材に通訳として同行した筆者

 コミュニケーションをとるためには語学力とオープンな姿勢が欠かせない。現在ドイツのフライブルクで主軸として活躍する日本代表MF堂安律はプレー面だけではなく、流ちょうな英語力とフレンドリーに接する姿勢がチームメイト、監督・コーチや首脳陣、それにファンや地元記者からも非常に好評を得ている。今回は意外に知られていない、そんな堂安の普段の様子を紹介したいと思う。

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 先日、フライブルクの地元新聞『バーディッシェ・ツァイトゥング』が行う堂安のインタビューに、筆者は通訳兼任として同行した。「英語でのやり取りだとお互い間違った解釈で話をしてしまうかもしれないから」と心配した先方から、知人の紹介で話をもらったというわけだ。

「彼のインタビューは初めて」

 メディアとして当たり前かもしれないが、こうした丁寧な準備には選手へのリスペクトを感じる。約束の時間に待ち合わせ場所で待っていたら、ダービット・ヴァイゲント記者が緊張した面持ちで現れた。

「いや、彼のインタビューをするのは初めてなんだ」

 と言うヴァイゲント記者と、同僚のララ・ベーラー記者とともにフライブルク広報に迎え入れられ、ホームスタジアムにあるミーティングルームで待つことしばし。堂安がにこやかな表情で現れ、握手を交わしながら挨拶をしてから、席についた。

【次ページ】 「英語でやりますよ」

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