オリンピックPRESSBACK NUMBER
「パ、パリ五輪…大丈夫なのか」サッカー取材記者が運営に呆れたウラ話「あら、試合あるの?」フランス人女性の認知度も“その程度”だった
text by
了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph byTakuya Nakachi/JMPA
posted2024/12/23 11:04
男子サッカー、日本代表が5−0の快勝を飾ったパラグアイ戦。しかし取材ブースは、キックオフ直前までドタバタだったそうだ
フランス高速鉄道TGVのボルドー駅も、街中の主要なバス停も五輪仕様になっていたのだが、スポーツに興味のない市民の目には全く留まっていなかったようだ。しかも、この手のやりとりは一度ではなかったので、この時の女性が例外だったわけではない。
一体このパリ五輪は大丈夫なのか…と呆れたワケ
ボルドーでもう一つ驚いたことがある。
初戦パラグアイ戦当日、報道陣のための入場ゲートが停電で一時使用できなくなったことだ。
ADVERTISEMENT
入場ゲートでは、金属探知機で荷物と、ボディチェックを行うがこのチェックができなくなってしまい、足止めを食らった。中継予定のあるテレビ関係者が焦る様子は気の毒だった。足止めされたのは数十分で入場はできたのだが、試合が始まっても場内アナウンスのミスも頻発。試合自体はパラグアイ相手に三戸舜介と藤尾翔太がそれぞれ2得点、山本理仁もゴールを奪うなど5−0の快勝を飾ったものの、一体このオリンピックは大丈夫なのだろうか……と呆れてしまった。
ボルドーを離れ、女子の第2戦ブラジル戦のためにパリに向かったのは7月28日だった。この際にもヒヤヒヤする移動を強いられた。
〈つづく〉