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「恋愛感情を感じたことがなかった」ソチ五輪代表・高橋成美が人生初の「結婚したいモード」…「恋愛で悩みたい。苦しむのが好きだから（笑）」
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byTakuya Sugiyama
posted2024/12/06 11:01
「いきなり結婚したくなった」という高橋成美。現役引退後も様々なスポーツに挑戦し、今も体が柔らかい！
「一番、大切な存在であることは間違いなかったです。信頼しているけど、そういう感情にならない人って感じですね。これまで一緒にやってきたパートナーは、彼女や奥さんがいたりもしたんですが、私のこともすごく大事にしてくれていたんです。ペアのパートナーということだからだと思うんですけど、そこは私も一緒ですごく関係性を大事にしていました。恋愛じゃないですけど、ちょっと異常な感じですよね（苦笑）」
競技はあくまで競技なので、恋愛に発展せずとも、基本的にお互いの信頼関係を築けていれば問題ないはずだが、相手を思いやる気持ちや一緒にいたら楽しいと思う気持ち、嫉妬心があるのに恋愛ではない、というのは確かに少し独特かもしれない。
恋愛して悩みたい。苦しむのが好きだから（笑）
だが、高橋が恋愛に興味がないというわけでもない。
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「友人に『30歳越えて恋愛したことない』っていうと、みんな驚きますし、『ヤバいね』と言われますが、なんとも思わなかったですね（苦笑）。スケートをしていた時は、恋愛に興味がなかったですし、付き合いたいと思ったこともないです。でも、今は興味ありますし、毎日、恋愛したいなぁって思っています（笑）。みんな、恋愛で悩んでいるじゃないですか。なんで、そんなに人のことを好きになれるのかなって思いますし、私も恋愛していろいろ悩みたいと思うんです。苦しむのが好きだから（苦笑）」
恋愛が苦手ということではない。人を好きにはなるが、好きのベクトルが恋愛に発展せず、信頼関係に転じている。感情の回路が恋愛ではない方に進行するのだろう。
「無臭」はやっぱり大事！
好きになるタイプに共通点、もしくは譲れないポイントがあるのだろうか。
「無臭です（笑）。スケートのパートナーと同じですが、これは、すごく大事です。あと、最近思ったのは、笑った時、目の下というか横に縦の皺が出来る人。でも、正直なところタイプがないというか、最近は1週間に1回ぐらいで新しく好きな人が出来ているんです。もう大好きを量産中で、本当に恋愛する相手が欲しいです。パーフェクトは求めていないですけど、今このタイミングで相手が自分のことを好きになってくれたら、すぐにでも結婚したい。絶賛、結婚したいモードに入っています（笑）」
高橋の心境に変化が起こったのは、友人の結婚式だったそうだ。披露宴を楽しんでいる最中、自分のなかでプツンと何かが切れた音がして、「結婚したい」と思うようになった。
