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「毎日何品もご飯を作るとか、私はしないからね」夫はオリックス若月健矢…声優・立花理香が初めて明かすイマドキ“プロ野球選手妻”のリアル《結婚BEST》
text by
曹宇鉉Uhyon Cho
photograph byKiichi Matsumoto
posted2024/11/26 11:00
「アスリートの妻像」に縛られない二人の自然な関係性を明かした人気声優の立花理香
立花が求めたのは、お互いが自立した夫婦のあり方だった。「支え合うというよりも、そっちが頑張っているならこっちも頑張ろう、と思えるような関係がいい」――なぜ、そういった考えに至ったのか。
「たとえば食事ひとつとっても、お互いの好き嫌いもあるし、遠征も多いですし、すべてをサポートすることはできない。あと、私自身も声の仕事をしていて、人前に立ってパフォーマンスをすることもあるので、基本的に自分の身体のことは自分で管理したいタイプなんです。アスリートならなおさら、何をどう食べたら調子がいいとか、身体が軽いとか重いとか、自分自身で理解できているのが彼にとっても一番いいのかな、と。もちろん私が料理をすることもありますし、『野菜も食べな!』くらいは言っていますけど(笑)」
「伴走者」のような関係性
かつてプロ野球選手の妻という存在は、良妻賢母や内助の功といった前時代的な“いい話”の題材になることが多かった(あるいは、今もそうなのかもしれない)。だが、そういった類型は、少なくともこのふたりには当てはまらないようだ。
かといって、いわゆる“かかあ天下”というわけでもない。「もし成績が上がったとしても、それは私の手柄ではなくて、彼自身の努力や球団の方のサポートの成果」だと語る立花にとって、若月はどんなパートナーなのだろうか。
「いい刺激をもらえる相手というか、伴走者というか……。9学年差なので、ちょっと弟みたいなところもあるかもしれません。野球選手と声優で仕事は全然違うんですけど、チームワークが大切とか、ひとりじゃ絶対に完結しないとか、そういう部分はわりと共通しているんですよね。別にお互いの肩を持つわけでもなく、どちらかが愚痴をこぼしたら『あるあるだよ』って背中を叩き合う、みたいな」
実家で“若月モノマネ”も披露
アスリートの家庭にありがちな“仕事の話はご法度”といった不文律は存在せず、むしろ、「今日のプレー見た?」「あの配球よかったよね!」など試合についての感想を積極的に口にする。若月の実家を訪れた立花が、夫の“好調時と不調時の打撃フォームの微妙な違い”を再現したモノマネを披露して、家族一同が笑いに包まれたこともあったという。