Number Web MoreBACK NUMBER
「毎日何品もご飯を作るとか、私はしないからね」夫はオリックス若月健矢…声優・立花理香が初めて明かすイマドキ“プロ野球選手妻”のリアル《結婚BEST》
text by
曹宇鉉Uhyon Cho
photograph byKiichi Matsumoto
posted2024/11/26 11:00
「アスリートの妻像」に縛られない二人の自然な関係性を明かした人気声優の立花理香
二人の馴れ初めは?
「最初は人づてに連絡があったんです。“野球好きの声優”として私のことを知ってくれていたみたいで。もちろん私もひとりの選手として認知はしていましたけど、接点は何もないので……。どんな人なのかは、会うまでほとんど知りませんでした」
素の人柄を知る唯一の手がかりは、オリックスの公式YouTubeチャンネルで配信されている「Bs座談会」だった。若手選手たちによる飲み会の様子を映したこの動画をファンとして楽しんでいた立花は、ときにイジられながらも“巧みなリード”で場を盛り上げる若月にうっすらと好感を抱いたという。
「初対面の印象ですか? あの座談会の動画と同じで、あまり気を遣わなくてもいい人なのかな、と思いました。最初はどんな話をしたっけなぁ……。おぼろげですけど、お互いの仕事について『実際どんな感じなんですか』みたいなことを話した記憶があります」
野球選手っぽくない、フツーの人――それが若月に惹かれた理由のひとつだった。普段着はユニクロ、しまむら、ワークマン。懐メロをこよなく愛し、『ドラゴンボール』や『こち亀』を見返しては「いつも同じところで笑ってますね」。純朴なキャラクターは、球界を代表するキャッチャーのひとりに成長したいまも変わっていない。
「毎日何品もご飯を作るとか…」
かつて若月に「派手なネックレスつけたら怒るから」と鋭い牽制球を投じたこともあるという立花は、夫の好ましい“フツーさ”についてこう語る。
「もしかしたら華やかな職業だと思われているかもしれないんですけど、本当に、ふたりとも申し訳なくなるくらい平凡なんですよ。彼はお手頃な服をよく着るので、ユニクロで『これどう思う?』と聞かれて『同じの持ってるじゃん!』って返す、みたいな……。ちなみに、買い物の時間は私より長いです」
自由軒のライスカレーが縁結びになった『夫婦善哉』の蝶子と柳吉のように、“フツーな価値観”で通じあった声優とプロ野球選手は、次第に仲を深めていく。そして結婚という選択肢が現実味を帯びてきたころ、立花はきっぱりと宣言した。
「結婚しても仕事をやめるつもりはないし、『献身的に尽くす妻』みたいなことはできないから。毎日何品もご飯を作るとか、私はしないからね」