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「ジュリアの代わりになりたいわけじゃない」林下詩美26歳にエースの自覚…いま明かす“マリーゴールドへの本音”「旗揚げ前は不安に駆られましたよ」
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2024/11/03 17:01
「マリーゴールドのエースになる」と語った林下詩美(26歳)。Sareeeの持つワールド王座に照準を合わせている
「林下詩美の弱いところを見せたくない」
マリーゴールドにはボジラというドイツ人の超大型パワーファイターがいる。林下は以前にもメーガン・ベーンという大型選手に出逢った。
「大きい選手はうらやましい。見るからにデカくて強い。私も大きい方ですが、『普通の女の子だねえ』と言われることもあって、『それはねえだろう』と(笑)。私の体は外からの物理的な衝撃に対しては頑丈にできているんですが、内側が弱いのかな。秋も花粉でダメなんです。熱が出たりして」
ハロウィーンのイベントマッチ。林下はイケメンマスクに変身してリラックスしていた。この先、天麗皇希のリクエストに応えてタッグを組む。
さまざまなトピックはあるが、いまのところ、林下はゆったりと構えている。ワールド王座に挑戦するのは来年1月3日、大田区総合体育館。Sareee vs.高橋奈七永の勝者と戦うことになった。10月24日のボジラ戦での勢いを見てしまえば、林下の相手は必然的にSareeeになるだろう。
「Sareeeの印象……。タフで激しくて、立ち上がってくる人、ですね。すごく強気。私も強気ですけど、目に見えて強気という感じではない。怖くはないですね。ただ、今までやってきた相手とは全然違う。別パターン過ぎます。それでも、私は林下詩美の弱いところを見せたくない。絶対に負けられない。林下詩美の強いところを見せますよ」
建物は変わったが、大田区総合体育館は女子プロレスの歴史を見守ってきた場所だ。そんな特別な空間で、林下詩美はマリーゴールドのエースとして復活する。