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「オオタニは物語のようだ」世界一ドジャースの“批判された監督”ロバーツ52歳の素顔「通算243盗塁にガン克服」大谷翔平との信頼構築法は?
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byNanae Suzuki
posted2024/11/01 11:04
ドジャースで就任2度目のWS制覇を成し遂げたロバーツ監督。ポストシーズンで勝てず“批判された監督”の素顔とは
「マイノリティーであるがゆえに難しい問題に直面したときも、ポジティブでいようという強い気持ちを持ち続けてきた」
なおロバーツは2010年には血液のがんを発症したが、そのときも前向きな姿勢で病気と闘い、打ち勝っている。タフな状況に立ち向かっていく人間性が感じ取れる。
大谷を「物語のような選手」と
<名言2>
翔平はマイケル・ジョーダンやタイガー・ウッズのような選手。物語のような選手だ。
(デーブ・ロバーツ/NumberWeb 2024年7月19日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/862228
◇解説◇
ロバーツ監督は時に大谷の打撃や走塁について“苦言”と取れるような発言があったことが大きく取りざたされたが……大谷に対する信頼が厚いことは、ベンチでの振る舞いを見ればよく分かる。例えば7月2日のダイヤモンドバックス戦でのこと。この日は7回に大谷が逆転27号2ランを放ち、ドジャースも最終的に6-5で勝利した。
長年にわたって大谷の番記者を務める柳原直之記者の取材によると、ロバーツ監督は「何かが起きるだろうと期待すると、必ず起こる」と語るとともに、アメリカスポーツ界が誇るスーパースターを引き合いに出した。
そのほかにもシーズン序盤に大谷から移籍後第1号ホームランが出なかった頃、指揮官との会話によって、背番号17の心を軽くしようと働きかけてもいたそうだ。そのエピソードからもロバーツ監督が信頼関係を構築することに粉骨砕身していたことが分かる。
ポストシーズンで勝てなかったゆえの批判
<名言3>
彼らがすばらしい仕事をして、我々を破ったということだ。
(デーブ・ロバーツ/Number1039号 2021年11月4日発売)
◇解説◇
2024年のワールドシリーズ王者となったドジャースはここ十数年、ナ・リーグ西地区で圧倒的な成績を残してきた。それは2016年のロバーツ監督就任後もしかりだ。ただしその強さが“レギュラーシーズン限定”にとどまったことも、事実である。
《ドジャース:2016年以降のレギュラーシーズン順位とポストシーズン成績》
※WS=ワールドシリーズ、NLCS=リーグ優勝決定シリーズ、NLDS=地区シリーズ
16年:1位/NLCS敗退
17年:1位/WS敗退
18年:1位/WS敗退
19年:1位/NLDS敗退
20年:1位/WS優勝
21年:2位/NLCS敗退
22年:1位/NLDS敗退
23年:1位/NLDS敗退
24年:1位/WS優勝
ダルビッシュ有と前田健太が所属した2017年は、後に対戦相手のアストロズにサイン盗みの不正があったと発覚するが――これまでのワールドシリーズ制覇は短縮シーズンだった2020年のみ。18年、21年はベッツ、フリーマンがそれぞれ在籍していたレッドソックス、ブレーブスの軍門に下った。