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オリンピックへの道BACK NUMBER
「そこは違いますと伝えたい」パリ五輪で物議“高すぎるルートセット”を森秋彩が語った…「意図して私を落としたわけではない」語気を強めた言葉
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byL)JIJI PRESS、R)Hirofumi Kamaya
posted2024/10/06 11:04
総合4位となったパリ五輪、ルートセット問題でも話題を集めた森秋彩。本人に思いを聞いた
「オリンピックにまた出たい」
何よりも糧となったのは、オリンピックという舞台を肌で感じたこと。
「私はオリンピックに全集中しているわけじゃなくて、一生クライミングを続ける中の通過点の一つと思っていたんですけれど、実際出てみて、やっぱりもっと強くなりたいという思いをさらに膨らませてくれました。原動力みたいなものもオリンピックでもらったプレゼントなのかなと思います。
選手村の生活ではほかの競技の選手と会ったり、ボランティアの方々もすごい優しかったり、やっぱり大規模な大会なんだなと実感して、たくさんの経験を積むことができました。オリンピックに出れば出るだけ人として成長できる気がして、パリに出たことでよりいっそう(2028年の)ロサンゼルスとか(2032年の)ブリスベン(オーストラリア)とか、オリンピックにまた出たいなっていう思いが強まりました」
悔しさはあった。でも、大会前に抱いていた思いをかなえた時間でもあったのは次の言葉が示していた。
「すごい楽しくて、いい大会だったと思います」
貴重な経験とともに、さらなる高みを目指し、クライマーとしてこれからも歩んでいく。《インタビュー第1回も公開中です》
(撮影=釜谷洋史)