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7つ上の“年の差婚”「今は彼のほうが大人」アスリート夫婦・野口啓代(32)が明かす新婚生活、野菜が苦手な夫のために栄養学を勉強中
posted2022/04/03 11:02
text by
石井宏美Hiromi Ishii
photograph by
Akiyo Noguchi
ボルダリングの壁をバックに、新郎は黒のタキシード姿、新婦はゴールドと淡い色のウェディングドレスに身を包み、幸せそうな表情を浮かべている。
昨年12月25日クリスマス。東京オリンピックのスポーツクライミング女子銅メダルの野口啓代と男子4位の楢崎智亜が結婚を発表した。クライミング界のビッグカップル誕生にはファンも驚き、2人のSNSのコメント欄には祝福メッセージが溢れた。
「驚きの声もありましたし、やっぱりみたいな声もあったり、私たちってそういう風に見られていたんだなって思いましたね。もしかしたらネガティブな声もあるのかなと思っていたんですけど、そういうのは一切なくてホッとしました。
あらためてたくさんの方々に祝福いただいて、初めて“自分は結婚したんだな”と実感することができましたし、東京オリンピックのときと同じぐらいの反響があって自分たちのことでこんなにも喜んでくださる方がいるんだって。本当にうれしかったです」
猫3匹と一緒に過ごす新婚生活
かねてから、東京オリンピックを最後に現役から退くことを公言していた。現在は第一線から退き、クライミングの普及活動に努めながら、プロフリークライマーとして“壁”に登り続けている野口さん。
少しはゆったりした時間を過ごせているのかと思いきや、トレーニングや身体のケアで1日の予定がびっしりと詰まっていた現役時代同様に、「毎日予定が欲しい人なので、色々予定を入れてしまうんです(笑)」と、変わらず多忙な日々を過ごしているようだ。
入籍して約半年、結婚発表から3カ月。夫婦2人と猫3匹の生活の日々を送っている。
結婚前と変わったのは夫である楢崎がより競技に専念できるように、現役時代は分担していた家事を一手に引き受けたことだ。「楢崎選手の役割は?」と尋ねると「私が留守にしているときに、猫の世話をしてもらうことかな」と野口さんは微笑んだ。